「イースター・パレード」

2017年04月19日 17:36

「イースターパレード」

本日文芸坐三浦館で上映された映画は、
1948年公開のMGM映画「イースター・パレード」ですが、
戦後日本で初めて公開された本格ミュージカル映画だと謂われています。

アーヴィング・バーリンの名曲とダンス・ナンバーが散りばめられた
アカデミー賞のミュージカル音楽賞受賞作品。
監督はチャールズ・ウォルターズであります。


ところで、
フレッド・アステアジュディ・ガーランドのW主演ながら、
本来主演を務めるハズだったジーン・ケリーが足を痛めたために、
既に引退していたフレッド・アステアに、ジーン・ケリーが直談判し、
代役を引き受けさせ、延いてはアステアを復活させたという伝説の映画です。

まさか、
引退していた人とは思えない程もの凄い、フレッド・アステアであります。

この映画、
最初から10分観ただけで元を取れますが、30分観ると得をします。
「サラダの説明」は“オマケ”としても、最後まで観れば一生の宝です。


それにしても、
主役が怪我をしたから引退した先輩に直接交渉して代役を頼むなんて、
宮原知子が、代役を浅田真央に頼むくらいあり得ないことだったでしょうね。




「シン・ゴジラ」

2017年04月18日 19:00

「シンゴジラ」

文芸坐三浦館本日の上映は、
去年2016年7月に公開された東宝製作のゴジラシリーズ第29作「シン・ゴジラ」。
総監督・脚本は庵野秀明、監督・特技監督は樋口真嗣であります。

むぅむぅ(義父)もわたしも観ていなかったので、
わたしはゆうべ深夜に観て、むぅむぅに向けては午前中に上映しました。


この映画を一言で表せば、
“大山鳴動してゴジラ一匹”というストーリーであります。

所謂「パニック映画」「危機管理ドラマ」なのですが、元祖「ゴジラ」がそうであったように、
第二次世界大戦と原爆と冷戦と水爆実験という要素が創り出したのが「ゴジラ」でしたが、
それが進化?して、東日本大震災原発事故熊本地震南海トラフ巨大地震を踏まえての
シン・ゴジラ」の誕生とヒットでありましょう。

そして、いままた東アジア情勢という要素が加わりました。

わたしたち日本人や人類にとって、
ゴジラ”に象徴される“危機”は、意外に近くにいるのかもしれません。


「裸の島」

2017年04月17日 18:07

「裸の島」

文芸坐三浦館、本日上映の作品は、新藤兼人監督作品「裸の島」であります。

むぅむぅ(義父)が、
無音ではありませんが、セリフの無いこの映画を観つづけるには根気が求められます。
しかし、夫婦が唯々、黙々と働きつづける姿を追った映像の迫力には圧倒されます。

俳優は、
妻役の乙羽信子、夫役の殿山泰司、それに子役の二人だけのキャスト4人という映画です。

瀬戸内の孤島で自給自足の生活をする家族の生活をひたすらに描いていますが、
当時倒産寸前だった「近代映画協会」の解散記念として製作されたにもかかわらず、
1960年(昭和35年)の公開後に各賞を受賞し興行的にも大成功を収めたという、
近代映画協会」を復活させた偉大な作品であります。

大規模なオープンセットを作ったり、エキストラを大量に動員したり、CGを使ったりして
巨額の製作費を使わなくても、名画が撮れるということを実証した映画だと云えるでしょう。

それにしても、
開拓農民の子として育てられたわたしにとって、この映画の労働シーンはリアリティがあります。

「寝ずの番」

2017年04月16日 18:25

「寝ずの番」

本日文芸坐三浦館が上映いたしました映画のご紹介でおます。

寝ずの番

中島らもさんの小説が原作でして、
俳優の津川雅彦さんがマキノ雅彦の名で初監督した2006年公開の映画でおます。

さて、
“寝ずの番”云いまんのは、
所謂、通夜の晩に故人を偲んで寝ずに夜明かしする風習のことだす。

この映画は、故・六代目笑福亭松鶴師匠ご夫婦がモデルやそうでっけど、
或る落語の師匠の通夜で、その弟子である落語家連中が寝ずの番しながら、
みな芸を披露し合うっちゅう、そんな趣向の映画になってまんにゃわ。

その出演者でっけど、
中井貴一木村佳乃堺正章笹野高史岸部一徳高岡早紀
木下ほうか田中章土屋久美子真由子石田太郎蛭子能収
長門裕之富司純子といった面々でんねんけど、その“芸”の見事なこと。

俳優がここまでやれるかぁと、正直驚きましたで。

ほんでね、
わたし黒澤明監督の「どん底」のラスト、馬鹿囃子のシーンを思い出しましたわ。

なんですわねぇ・・・、
やっぱ俳優が監督やと、俳優に求める芸のクオリティーちゅうもんは高くなるんちゃいます?



「駅 STATION」

2017年04月15日 17:17

「駅 STATION」  

文芸坐三浦館、本日上映の作品は、
降旗康男監督作品で1981年公開の「駅 STATION」です。

主人公を演じるのは高倉健

主人公を取り巻くのは、
倍賞千恵子いしだあゆみ烏丸せつこ古手川祐子といった女優たち。

高倉健さん倍賞千恵子さんといえば、文芸坐三浦館でも先日上映したばかりですが、
山田洋次監督作品「幸福の黄色いハンカチ」を思い出します。

その山田洋次監督は、1931年生まれですが高倉健さんと同い年です。
駅 STATION」の脚本を書かれた倉本聰さんは1934年生まれですが、
その倉本聰さんと同年なのが、山田太一さんであります。

この人たちが創られたテレビドラマや映画や戯曲で、
どれだけの日本人が、楽しみ、喜び、励まされ、泣いたことでしょう。

駅 STATION」にしても、
冬の北海道と雪と演歌と女たちと高倉健、そういった要素が全て活かされています。

これも、
降旗康男監督の力量と、倉本聰さんの描く世界の為せる業かしら?
ちなみに、降旗康男監督も1934年生まれでいらっしゃいます。


ところで、
今月から始まった倉本聰さんのテレビドラマ「やすらぎの郷」を毎日楽しみにしています。

テレビ界で功績のあった人たちだけが選ばれて、
老後を過ごすことができる「やすらぎの郷」という老人施設がドラマの舞台です。

往年の俳優たちが多く出演しているのも、
倉本さんが俳優たちに“当て書き”していることでも興味深いドラマであります。

もし、テレビや映画や舞台の世界で活躍し功績のあった人たちが過ごせる
“やすらぎの郷”が、本当にあったのだとしたら、高倉健さんも、
山田洋次さんも、降旗康男さんも、山田太一さんも、倉本聰さんも、
そして、むぅむぅ(義父)だって入ることができたのになぁ・・・と思います。




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