子午線の祀り

2017年09月26日 17:59

地球の中心から延びる一本の直線が、地表の一点に立って空を見上げるあなたの足の裏から頭へ突きぬけてどこまでもどこまでも延びて行き、無限のかなたで天球を貫く一点、天の頂、天頂。

地球を南極から北極へ突き通る地軸の延長線がどこまでもどこまでも延びて行き、無限のかなたで天球を貫く一点、天の北極。

遥かに天の北極をかすめ遥かに天頂をよぎり、大空に跨って目には見えぬ天の子午線が大宇宙の虚空に描く大円を、38万4400キロのかなた、角速度毎時14度30分で月がいま通過するとき月の引力は、あなたの足の裏がいま踏む地表に最も強く作用する。

そのときその足の裏の踏む地表がもし海面であれば、あたりの水はその地点へ向かって引き寄せられやがて盛り上がり、やがてみなぎりわたって満々とひろがりひろがる満ち潮の海面に、あなたはすっくと立っている。



ご存知、木下順二の戯曲、
子午線の祀り」の冒頭のセリフを抜粋しました。

いまは、戯曲を開かなければ思い出せませんが、
以前には諳んじていたセリフです。

なんとも、美しい言葉、セリフなのであります。


さて、
お彼岸の終わるきょう、朝早くに墓参してきました。

たまたま、
この彼岸の入りからきょうまでの彼岸の最中は、
父の主治医が診立ててくださった時間でありました。

しかし、
父の天命は、医者も含めて人知の及ばないところであります。


それにしても、いずれ彼岸から眺めてみれが、
なんと、此岸の出来事の愚かしいことでしょうか。

天からの眼で見れば、
壇ノ浦の源平ほどの大儀もない争いに明け暮れる輩ばかり。

やがて滅ぶまでの、馬鹿騒ぎ。



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