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パブリックサーバントのつづき

2010年10月28日 19:30

先日のブログのつづきなのですが、
きょう、或る自治体の或る部門の責任者の方が、
担当者を伴なって、或る問題のご相談で訪ねていらっしゃいました。

ご相談の中で、こんな話が出てきました。
或る事柄について、
ほぼ日常的に担当窓口に苦情が寄せられている現状があるということでした。

それは、私が思うに、自治体が色々な決まり事を作っているからでしょう。
したがって、住民はなにかある度に、その窓口にクレームを持ち込むのです。
その窓口業務はほぼそんなクレーム処理ばかりやっているということでした。

そこで、こんな例を思い出して自治体の方たちにお伝えしました。

先日のコトです。
我が家の道路に面した敷地は駐車スペースなのですが、
ゴミボックスを設置して、近隣のゴミ置き場として提供しています。

そのゴミボックスの中を、横の水道ホースで水洗いしておりましたら、
我が家のゴミボックスにゴミを出しておられる近所の奥さんが通りかかって、
「すみません!わたしもお掃除しなくちゃと思っていたんです」
とおっしゃるのです。

そこで、私はすかさず
「気にしないでください。ゴミ置き場のことは放ったらかしてますから」
と応えたのですが、“しまった!”と思った、という話を自治体の方にしました。

それは何故かと言いますと、
ゴミ置き場を提供している家が、ゴミに関して神経質だと思われたら、
ゴミを出しづらくさせてしまうと思っているからです。

ゴミが出しづらくなった人は、また別のゴミ置き場を届け出てしまうかもしれません。
そうなると、どんどんゴミ置き場が分かれて増えてしまいますし、
実際そういった理由で、ゴミ置き場が増えているのだそうです。
豊島区でも、年間約500箇所のゴミ置き場が増えているということを訊きました。

その地域に住む人々の環境として、それはよいこととは思えません。

世の中には、ゴミを出す時間帯やら、ゴミのまとめ方について指示し、
それでも指示に従わない人がいれば、張り紙したり決め事を作ったり、
果ては、人の出したゴミ袋の中のチェックまで始める人がいるのだとか。

つまり、折角ご近所のためと思って始めたことなのに、
かえって、ゴミを出す人たちを管理し過ぎて、
かえってゴミが出しづらいと思わせてしまうということが起こりがちです。

ですから、我が家はゴミもゴミ置き場も放ってあります。
基本的な管理はしますが、それをなるべく近所には見せません。
それが、ご近所の負い目になってしまうかもしれないからです。

しかし、そうしていても問題は起こったことがありません。
皆さんが、自主的に配慮してくださるからです。


つまり、自治体の方たちに申し上げたのは、
「決まりで住民を縛るから、公共意識は忘れられてしまって、本来住民の問題が、
 役所が担当する問題へと問題の主体が移ってしまうのではないですか?」
と、いうことでした。
クレーム処理が自治体のお仕事になってしまったのは、
それが原因ではないかと思ったからです。

自治体にとっても予算が少なくてすみ、効率的で、クレームがこない。
住民にとっては、便利になったという満足感があるような、
そんな魔法のようなことを考えるのが、知恵であり、
それがパブリックサーバント本来の仕事なのではないでしょうか?

国のパブリックサーバントの仕事が仕分けの対象になっていること自体、論外。
何をか謂わんやです。



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