出船の精神

2010年05月04日 18:33

「出船の精神」という言葉をご存知か?

このブログにも時々登場する我が父は、
弱冠15歳で旧日本海軍に志願して予科練に入隊し特攻隊員を目指すも、
16歳で終戦を迎えたという人です。

ですから、この父の躾は旧日本海軍式だったというお話です。

蒲団や毛布をたたむときは、それぞれの角を正確に重ねるように言われましたし、
夜寝るときには、自分の衣類をたたんで枕元に置くのですが、
夜中になにかあったら、まとまったそれを抱えて逃げられるように、
または、急いで着ることができるように、重ねて置く順番が決められておりました。

そんな父の口癖の一つに
「出船の精神」というものがあります。

例えば、玄関で履物を脱いだら、
上がってから、履物のつま先を外に向けて揃えろと教えられました。
自転車でも車でも出口に向かって駐車せよと教えられます。
つまり、常になにか事があったときの為に備えておれ、という教えでした。

海軍の戦艦というのは、当然ですが戦をするための船です。
長い航海のあと入港したときでも、埠頭の沖でぐるっと一回転して
舳先(へさき)を外港に向けて碇泊します。
出撃するときに迅速に出て行けることが肝要だからです。

反対に客船は、長い航海で疲れた客を一刻も早く下船させるために、
入港した方向のまま、舳先を陸に向けて碇泊させます。
そして、出航するときには、船と桟橋で別れを惜しむ人々を援ける如く、
テープを引きながら、ゆっくりと桟橋から離れ一回転して出て行くのです。
この客船の碇泊の仕方を「入船」といいます。

事ほど左様に、
父は、農業経営の方法でも、農作業の段取りでも、農具の手入れの仕方でも、
全てこの考え方を当て嵌めておりました。
使った道具は、作業の仕舞いにはよく手入れをして、
明日の朝一番にすぐ使えることが肝要だという具合です。

この「出船の精神」、現代でもビジネスや様々な現場で、
マネジメントの極意として使えるのではないかと思うのですが、いかがでしょう?
オフィスでの時間の多くが“探し物”に充てられているというデータもあるそうですから。


さて、私も「出船の精神」が口癖になっておりまして、
子供たちやかみさんにも、昔から同じコトを言っているのですが・・・、
どうも、我が家の玄関の履物は“ 客船 ”のようです。
そしてうちの“ ”は、いつも混雑しているのでございますよ。 



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