FC2ブログ

シン・ゴジラ

2020年02月20日 12:39

きのう、
新型コロナウイルスの感染が広がったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の
感染管理の惨状を動画投稿サイトで告発した感染症対策の専門医の動画だが、
きょうになって削除された。

削除された理由に、あまり興味はない。
重要なのは、この専門医が告発した内容だ。

確かに事実誤認もあったのだろうし、このタイミングで告発することの意味についても、
賛否は分かれるだろう。

しかし、この動画投稿サイトでの告発には驚くべきことが内容が含まれていたと思う。

それは、アフリカのエボラ出血熱や中国のSARSなど過酷な現場での経験がある
感染症対策の専門家が見て、現場の不備を指摘しているからだ。

だが、
その指摘が正しければ正しいほど、感染現場が混乱したであろうことも想像に難くない。

では、
なぜ正しい感染症対策が講じられていなかったのか?
当初から感染症の専門家が関わっていたのだとしたら、その疑問は更に大きくなる。

そこで、
一つには、“専門家”の捉え方の問題があるのではないかと想像した。

むかし、
アルビン エイリーというニューヨークを去年とするモダン・ダンスカンパニーの日本公演で、
全国ツアーの裏方をやったことがある。

旅の最中に仲良くなったダンサーたちと話していて、「オレ、ホントは俳優なんだ」と言った。
すると彼らが「じゃあ、ちょっと踊って見せてよ」と言い出した。

彼らにとって“俳優”とは、“歌えて”、“踊れて”、“芝居が出来る”人のことだったのだ。
穴があったら飛び込みたかった。

また、歌舞伎俳優の息子や日本舞踊家の義姉やフラをやっているかみさんがいると、
それらすべてに詳しい知見を持っていると思われる。

それ以前に、演劇制作者だと言えば、「演出が出来るんでしょ?」などと言われる。

むかし旅公演の最中に、長年旅公演を経験してきたであろう俳優から、
「この旅公演の食事代って、誰が出してるの?」と訊かれて驚いたことがある。

ことほど左様に、“専門家”とは“或る分野の専門知識・専門経験しかない人”のことだ。

それらの知見を集めマネジメントするには、そういった危機管理の“専門家”が必要だろうし、
従前からシュミレーションがされているべきだろうし、そういった組織が必要だったはずだ。

動画投稿サイトで告発した専門家を批判するのは簡単だが、彼によって晒された事実は、
この国の危機管理の脆弱さを露呈させたと思う。

「初めての事案だから仕方がない」という意見もあるが、
たかが3,000人乗船していた人たちの全員検査や収容が出来なくて、なにを想定していたのか?

これはメタファーだが、もしシン・ゴジラが出現して襲ってきたらどうするつもりだったのか?

「シンゴジラ」

スポンサーサイト





コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://coachhide.blog73.fc2.com/tb.php/4150-9d7856cc
    この記事へのトラックバック


    最新記事