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夢のとき

2019年10月29日 23:01

バイバイ!

このひと月ちかくの間に、
台風15号が去った後、台風19号を迎える準備に明け暮れ、
台風が来る前に家族を避難させ、台風の夜は徹して家を守った。

台風19号が過ぎ去ってみれば、「台風一過」と呑気なことが言えぬほどの、
日本各地の被災状況に愕然とした。

そして、
被災地に降りつづいたその後の大雨には“神も仏もいないのか!”と思った。

自然の猛威だとか、自然には逆らえぬなどと評する気にもなれず、
平穏に台風を見送った身としても、自然の理不尽さに畏れおののいた。


だが、
わたしたちにとって、このひと月近くの時は、夢のような時間だった。

10月3日に帰国した息子の嫁と孫と過ごせたからだが、
嫁の実家でも、台風が来る前に避難所へ逃げなければならなかった。

わたしや嫁の知人・友人の家や縁故のある人たちも床上浸水の被害に遭った。

前途を悲観するしかないような惨状を目の当たりにした被災者の方々が、
テレビのレポーターのインタビューに応えているのを見るのも辛い。

一方、
被災地に乗り込んで作業している人たちに対して後ろめたいと思う。
申し訳ないような気持ちになりながらも、頬被りした。

隔世のような幸せな孫との時間に現実逃避を決め込んだ。
そして、孫の匂いを嗅ぎながら、諸行無常を思った。

この時間は、二度と繰り返されることはないのだ。


明日からは、またわたしの日常が始まる。
目の前にある自身の役割に集中しなければならない。

やがて冬が来る。
だが、やがて春が来ることを信じたい。

その頃になれば、嫁と孫もまた帰ってくるだろう、と思いながら。


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