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寒気

2018年12月26日 18:31

2018年12月26日天気図

今年1月25日、
東京都心で-4℃の最低気温を記録しましたが、48年振りのことでした。

今年も残すところ6日間。
暮れから正月にかけて冬型の気圧配置が強まり寒気の影響があるようです。


そんな寒気が長く居座ることを「寒波」といいます。
55年前の1963年(昭和38年)、日本全土に大寒波が襲来したことがあります。
昭和38年ですから「三八豪雪」とか「極東大寒波」と呼ばれています。

わたしの故郷・浜松も極東大寒波(低温)の影響は凄まじいものがありました。

両親はわたしを連れて、
昭和33年に開拓農民として浜松の三方原台地の北方に入植しました。
昭和38年1月は、みかんの初収穫を終えたばかりの時でした。

みかんの実を生らせて疲弊していた樹にとってこの大寒波は致命的でした。
葉は落ち樹も枯れて、地域のみかん農園はほぼ全滅したのでした。

しかし、
父は初収穫を終えたばかりの樹を根元から上を少しだけ残して幹を伐り、
切り株となった樹の横に穴を掘り、土を切り株に盛って幹と根を守ったのです。

夕食を終えて、
鍬を担いで出掛けてゆく父の姿を、6歳になったばかりだったわたしも憶えています。

お蔭で、
1.3ヘクタールのみかん園の樹は一本も枯れることなく、春にはまた芽吹いたのでした。

そんな伝説を幾つももっている父が、わたしは眩しくて仕方がありませんでした。
去年亡くなった父の人生と、既に還暦を過ぎたわたしの人生を比べたとき、
超えようもないその違いに愕然とします。


両親が三方原台地に入植した年に生まれた妹も、ことし還暦を迎えました。
実家のみかん園の樹も齢をとりました。

家業を継いだ弟と二人の甥っ子たちによって、
第一次開墾、第二次開墾で両親が開拓し植えたみかんの樹は、
全て新しい樹に植え替えられるのだそうです。

これで、
極東大寒波から父が守ったみかんの樹や両親が丹精したみかんの樹は、
一本もなくなることになります。

2018年12月28日寒気図



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