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「恭しき娼婦」

2018年10月13日 20:02

2018年「恭しき娼婦」

第一次世界大戦が終わって、
「神は死んだ」と云ったのはニーチェでした。

何百・何千万もの人々が犠牲になった戦争を経て、
それでも「神は御座します」と云ったというのなら、
「そりゃあどんな神だ!?」っちゅう話ですよ。

第二次世界大戦が終わって、
「実存は本質に先立っている」と云ったのはサルトルでした。

何千万人もの人々が犠牲になり、世界中が焼け野原になり、
人類史上はじめて原子爆弾が落とされた戦争を経て、
実存主義が拡まったのは、必然的なことだったでしょう。

「実存は本質に先立っている」というのは、
つまり、「人間は神より先に存在してる」ちゅうことです。

サルトルの妻であったボーヴォワールも、
「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」と云いました。


さて、
東京芸術劇場(シアターウエスト)で、
新宿梁山泊公演「恭しき娼婦」を観てきました。

原作は、ジャン・ポール・サルトル
翻案は、シライケイタ
演出は、金守珍

学生時代に読んで、
いつかやってみたいと思っていた戯曲です。

例によって感想は記しませんが、
学生時代の想いを思い出しました。

人生は、思い通りにならないことばかり、
大切な存在との死別や離別、病気、貧困、災害、
不条理な出来事、理不尽な出来事がつづきます。

人間の人生は、
そんな孤独や不安や絶望につきまとわれているものです。

それを救ってくれるのは、神ではありません。
そんな絶体者はいません。

孤独や不安や絶望のなかで、
“出口”を探しながら生きてゆくのが人間です。


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