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男女平等

2018年04月07日 23:59

基本的には、検討や議論の対象にすればいいと思うことなのですが、
救命救急の場合に女性が土俵に上がることと、
女性市長が土俵の上で挨拶することの是非を同一に議論することに違和感を持ちます。

女性看護師が土俵上で救命処置を行った件は、大相撲で想定されていなかったことが問題です。
しかし、仕来たりを教え込まれた若い行司が咄嗟の判断でアナウンスしてしまったことを、
相撲協会全体の総意と受け取ったり、いつまでも指摘することもなかろうと思います。

まして、この機を捉えて、
殊更女性市長が土俵に上がれないから「悔しい」と挨拶するのもなんだかなぁと思います。

わたしも、あらゆる差別に反対するものですが、
伝統や文化というものは、長い年月かけて先人たちが編み出した知恵でもあります。
土俵のタブーということを、“男女差別”という観点だけから考えると危険だとも思うのです。

歌舞伎は、子供は別として女性は舞台に上がれません。
相撲も歌舞伎も、女相撲、女歌舞伎がありましたが、それはそれです。
スポーツとしての女子相撲や相撲大会もありますが、大相撲は大相撲です。

今回の要点は、大相撲の伝統的な仕来たりをどう考えるかという点です。

神事からくる仕来たりを止め、合理性から鑑み大相撲をスポーツとするなら、
髷を結うことも、塩を撒く必要もないでしょう。

女と男を正確に分け隔てしないことが、“男女平等”でしょうか?

でしたら、大相撲に女性力士がいてもいいことになります。
あらゆるスポーツが男女混合で戦うとしたら、どうでしょう?
女性が有利な分野もあるでしょうが、マラソンの場合、入賞者に女性はいなくなるでしょう。

女は女、男は男、LGBTはLGBTというのは個性です。
お互いの違いを、誰もが受け容れて共有してこその“男女平等”ではないでしょうか?

どこまでいっても、わたしは息子たちの母親であるかみさんに敵わないのですから。


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