東洋倫理概論

2017年10月08日 20:53

東洋倫理概論

実家の父の書棚から持ってきました。

安岡正篤著「東洋倫理概論」

15歳で予科練に志願し、16歳で兵長となって終戦を迎え、
無力感と敗戦の責任を痛感していた父にとって、
一燈照隅の如く、「いかに生くべきか」を訓えられた一冊。

故郷で、生き残った若者たちを集めて創った勉強会。
その仲間の寄付で東京の神田に探しにきた本が、この一冊。
焼き尽くされた東京の街と、地下通路に横たわる真っ黒な人々。
独りで生きている孤児たちの姿を目の当たりにした父でした。

父が友人の下宿を訪ねた折に、
父は、その家の主人の書棚にあったこの本を見つけました。
それがキッカケとなって話すうちに、その家の主人に見込まれ、
その家の娘と恋愛の末に結婚しました。

つまりは、
わたしが誕生するキッカケともなった一冊なのであります。

1949年(昭和24年)当時、
安岡正篤先生は公職追放の身であらましたが、
父は、安岡先生の日本農士学校の門を叩きました。

そのとき、父は安岡正篤先生の庵を夜中に一人訪ね、
直接「いかに生くべきか」と問うたことがあったのだそうです。

師曰く、
「君の人生のストーリーは、君自身で創ってゆくものだ。
従って、これから君の人生一日一日、一歩一歩を深くよく考えて歩いてゆきなさい。
将来、君が晩年に至ったときに、数十年間、考え、考え歩いてきた
その過去を振り返ってみて、そこに遺された自分の足跡が、君が今私に質問した
“人生如何に生きるべきか”の君自身が出した答えなのだ。
尚、道を踏み間違う事がないように、常に懐に本を持っていて参考にすることだよ」

父が生涯懐に持っていた本が、この一冊です。


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