鏡に映る空

2017年09月13日 23:59

鏡

「なんどもワルいねぇ・・・」

病室に入ってゆくと、窓を背にした父と正対します。

父は、
看護師に昼食介助してもらっているところでしたが、
そう云いました。

父に、
「きょうは、いい天気ですよ」と云うと、看護師が、
「そうですねぇ、朝はまだようけ降っていたけどねぇ」
と云いました。

父の位置からは、
壁にかかった鏡に映る三方原の“空”が見えていました。


窓から外を見ると、三方原台地が一望できます。
自衛隊の基地からは、度々航空機が飛び立っています。
病院の近くで時々、ドクターヘリが離発着する羽翼の音がします。
眼下には、病院のホスピスの屋根が見えます。
母は、あの屋根の下で亡くなりました。

病室には、
穏やかで静かな時が流れていました。





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