父の手

2017年09月07日 13:59

わたしの母が亡くなったのは2000年の2月でしたが、
その年の夏、父に肺ガンが見つかり切除手術を受けました。

手術は成功しましたが、
手術室から出てきた医師が切除された肺を見せてくれました。

ガンに侵されて変色した肺でしたが、
この肺がいっぱい酸素を吸って力仕事をしてくれたのだと、
愛おしく思った記憶があります。


さて、
昨日、妹がFacebookに記事を載せました。
勝手に転載します。

「父の手を握りながら、ああこの手で大きくしてもらったんだなぁと、しみじみ思った日でした。
入院中の父は、朝からウトウトしてばかりで、目を覚ますと痛みに顔をしかめたり、トンチンカンなことを口にしていましたが、夕方は少し落ち着いて楽になった時間がありました。
すっきりした顔つきになって、子どもの頃からずっと死が身近かだったと突然ポツリポツリと話し始めました。
子どもの頃には、疫痢が流行って死ぬ子が何人もあった。その後は戦争があり、田舎の町で初めて戦地に見送った人は、新婚の人だったのに白木の箱で帰ってきた。まだ若い奥さんが泣いて泣いてするので、みんなも泣いたと。
その後、父は志願して予科練に行きました。後しばらく戦争が続いていたら、父も特攻隊として散り、もちろん私も生まれなかったでしょう。
私が、もう二度とそんな時代にならないように戦争したらいけないね。平和な世の中にしてもらったお陰で、こうして私たちは豊かな生活をさせてもらえているんだね。と話したら、うんうんと頷いていました。
父、88歳。ずっとあの戦争を背負い、父なりのやり方で日本の戦後処理に生きた人生でした。」

父の手




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