「夢のあとさき」

2017年07月26日 22:30

「夢のあとさき -帰郷祈願碑とわたし-」

兎に角、興味深く、おもしろくて、一気に読みました。

誤解を畏れずに言えば、
一種、著者の歴史ミステリーの謎解きに同行しているような気分になりました。

しかし、
著者は、ミステリーハンターを気取るような気軽な生易しい旅をしたのではなく、
それは、彼女がミッションを感じた、慰霊と巡礼の旅のようなものだったでしょう。


さて、
このご本を、まだお読みになっていない向きも多くいらっしゃるでしょうから、
所謂ネタバレしないように、わたしの視点を少なめに記したいと思います。

まず、
この本を読み終えて、あらためてこの本のタイトルに注目しました。

タイトルは「夢のあとさき -帰郷祈願碑とわたし-

このご本は、
まさに著者が見た「夢」から始まっています。
それは眠っていて見た不思議な「夢」です。

では、
「夢のあとさき」の「あとさき」とはなんのことでしょう?

「あとさき」は漢字だと「後先」の筈ですが、本来なら「物事の前後」という意味です。
この場合、素直に解釈すれば、「夢を見た前後」という意味になります。

「物事の前後」という意味では「先後(せんご)」という言葉もありますが、
「夢の先後(せんご)」では語呂がよくありませんよね。


何故、そんなことに拘るのかというと、
引っかかったのは、なぜ「あとさき」を平仮名にしたのかという著者の意図でした。

「後先(あとさき)」は、
この本に記された内容からすれば、朝鮮と日本の歴史を指していると思われます。

「先(前)」とは、朝鮮が日本に併合され“日本であった時代”に起きた様々なこと。

「後」とは、著者が夢を見た後の、
現在に至るまでの経緯と、まだ解決を見ない難しい二か国間の様々な状況。

しかし、
著者は、多分「さき」に、二か国の「この先(未来)」の意味をこめたのではないでしょうか?
「さき」にかかる言葉は「夢」です。その「夢」は眠って見る「夢」ではなく「希望」のことでしょう。

それにしても、
これは大変に貴重な記録であり、執筆にはとても勇気が必要だったことでしょう。
特に芸能人は歴史や政治に物申すなという風土の国では尚更です。

今後、
この本を、韓国・日本、すべての読者が真摯に読んでくださることに期待しています。



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