夫婦どっちが先に逝くべきか

2017年07月16日 18:37

小室山

やすらぎの郷の住人である三人は、この山を背にして、よく釣りを楽しんでいます。
この山を、小学4年生だったわたしは見上げて暮らしていたことがあります。


ところで、先週の「やすらぎの郷」は、涙を誘いました。

主人公・菊村栄(石坂浩二)は、
やすらぎの郷に入居しているテレビ界を支えた裏方の一人、
元・美術職人の茅野やん(伊藤初雄)と50年ぶりの再会をします。

懐かしい時代の会話を交わした茅野やんですが、
共にテレビ創成期を過ごしたタイムキーパーのカメコ(長内美那子)と結婚。
夫婦揃ってやすらぎの郷に入居したのだそうですが、
カメコはがんを患い、余命数日の状態だというのです。

カメコの病室を訪ねた菊村は、かつて茅野やんの下で働いて修行した、
今は舞台美術の大御所として活躍する兄やん(村田雄浩)と再会します。
茅野やんの弟子たちが、むかし世話になったお礼にと、
カメコが大好きだった昔のドラマの美術を別室に再現しています。
カメコは朦朧とする意識の中で電飾の星空を眺めながら、
中島みゆきの「ファイト!」を小さな声で口ずさむのでした。

カメコの通夜が、やすらぎの郷のゲストハウスで営まれました。
棺は、茅野やんが育てた大道具製作のベテランたちによる手作り。
簡素ながらやさしさにあふれる裏方たちの弔いに、
菊村たち弔問客は胸を締め付けられるのでした。

最愛の妻を看取った茅野やんは、翌朝カメコの後を追うようにこの世を去ります。
葬儀はカメコとの合同葬となり、二人の魂はカメコが亡くなる直前まで口ずさんでいた、
中島みゆきの「ファイト!」の大合唱で見送られたのでした。

死んだ茅野やんが、菊村に生前こう云っていました。

ずっと考えてたんだよね。夫婦どっちが先に逝くべきかって・・・。

長いことオレずっとさ、絶対先に逝きたいと思ってたんだよね。だってそうでしょ?
かみさんに先に逝かれちまって、オレ独りこっちに遺されちまったらさ、
オレ淋しくてとても生きていく自信なんてないもん。

だけどさ、或る日突然考えが変わったのね。
オレが先に死んだら、あいつ独りでどうやって生きていくんだろうって・・・。
先に逝く方と遺される方、どっちが辛いだろうって想像するとさ、
遺される方が絶対辛いよね。 じゃオレ、辛い方を引き受けてやろうって、
あいつが死ぬとき手を握ってやって、辛いその後を引き受けてやろうって、
男の方が強いはずだしさ、そのくらい男が引き受けるべきだって・・・。

茅野やんの気持ちが痛いほど解ります。
むぅむぅ(義父)も、その辛さ引き受けたんですよね・・・。


さて、やすらぎの郷の住人たちが釣りを楽しんでしる海の景色は、
わたしが小学5年まで眺めていた風景です。

川奈の海

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