「海の沸点」と「谷間の女たち」

2017年07月07日 15:00

「海の沸点」と「谷間の女たち」


わたしが、制作を担当した数々の作品・公演の中で、
印象に残っている二つの作品があります。

いろいろな意味で、制作過程が困難であった作品だからです。
もっとも、制作過程が簡単な作品もありませんが。


一つは、
沖縄の歴史と、現在までつづく基地問題と差別を描いた「海の沸点
坂手洋二作、栗山民也演出です。

もう一つは、
軍事政権下、弾圧されて暮らすチリの山村の人々を描いた「谷間の女たち
アリエル・ドーフマン作、木村光一演出でした。

海の沸点」は、1997年7月に新宿の紀伊國屋ホールで上演しました。
谷間の女たち」は、1999年7月に隅田川左岸に在ったベニサン・ピットで上演しました。
どちらも、7月の蒸し暑い時季の稽古と公演だったことを覚えています。

海の沸点」は沖縄の読谷村
谷間の女たち」はチリの山村。

いずれも、
その土地に生きる生々しく活々とした人々を描かなくてはなりません。

その土地の根っからの人々、根付いた人。
その存在感無しに、その土地と人々を描くことは出来ないのでした。

そんな条件の基、演出家は製作者と相談の上キャスティングします。

この二作品とも、
東京公演だけの短い上演期間でしたが、大いに話題になりました。

キャスティングが功を奏したことは言うまでもありませんが、
なかでも、中嶋しゅうという俳優の存在は大きかったと思っています。


急逝された中嶋しゅうさんのご冥福を祈りますとともに、
中嶋しゅうさんのご家族と関係各位にお悔やみ申し上げます。



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