2017年05月08日 18:06

本日の文芸坐三浦館が上映した映画は、
向田邦子“原作”の「あ・うん」であります。
本来は、向田邦子“脚本”のNHKドラマでしたが、
向田邦子さんが飛行機事故で亡くなられた後の
1989年に製作された降旗康男監督の映画です。
出演は高倉健、板東英二、富司純子。
元・戦友で親友同士の主人公二人。
羽振りがよく男前で女性関係が派手な門倉(高倉健)と、
性格が地味でつましいサラリーマンの水田(坂東英二)。
さて、
物事の陰と陽、始まりと終わり、吐く息と吸う息、
狛犬で謂えば口を開けた「阿形」と、一方口を閉じた「吽形」ですが、
「阿形」は物事の始まりを表し、「吽形」は終わりを表すと謂います。
また、
「阿」は口を開いて発声し、
「吽」は口を閉じて発声することから、吐く息と吸う息を表すとも謂います。
題名でもある「あ・うん」とは、
「阿形」・「吽形」と性格が違えども一対を成す狛犬のような二人のこと。
その「阿吽の呼吸」の狛犬のような二人ですが、
阿形が健さんで、吽形が坂東さんというのは、
逆にキャスティングしたようで興味深いですよね。
ところで、この物語を理解するには、
描かれた時代のことを理解する必要があるでしょう。
一言で云えば“教育勅語”かな?
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿