「切腹」

2017年04月13日 18:17

「切腹」

本日の文芸坐三浦館で上映したのは、
小林正樹監督作品で1962年(昭和37年)公開の松竹映画「切腹」です。

この映画をむぅむぅ(義父)が観たのは、
去年6月10日にわたしと池袋の新文芸坐に観に行って以来のことです。


ところで、昔わたしが俳優訓練を受けていた当時、
演劇科のT先生の授業で“切腹を演じる”課題を与えられたことがあります。

しかし、学生たちはT先生からなかなかOKをいただけませんでした。

学生はみんな無対象行動ながら、
白刃を腹に突き立て顔を真っ赤にして力一杯に苦悶を表しています。

すると先生が立ち上がって学生のところに行き、
学生の腹を人差し指の先で押しながら「どう?痛い?」と訊ねました。

学生が頷くと、
「こんな太い指だって、強く押せば痛いからお腹に力を入れちゃうよね?
 だからサ、みんなのやり方だと腹筋が締め付けて刃が入らないんだよなぁ・・」
とおっしゃったのです。

つまりT先生は、
「切腹ってのは腹の力をゆるめて腹を切り割くことなんだよ」とおっしゃったのです。

ですから、
真っ赤な顔をして力を入れたりしては、腹を切ることができないと言うのです。
真っ赤な顔をした芝居は“真っ赤なウソ”だということです。 

それを知った上でこの「切腹」という映画を観ると、その凄さが解ります。



スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://coachhide.blog73.fc2.com/tb.php/3080-5e396305
    この記事へのトラックバック


    最新記事