森崎東監督作品「男はつらいよ フーテンの寅」

2017年03月06日 17:59

「男はつらいよ フーテンの寅」

さて、本日文芸坐三浦館上映の映画は「男はつらいよ フーテンの寅」、
男はつらいよシリーズの第3作であります。

ところで、
男はつらいよ フーテンの寅」は、1970年1月に公開された松竹映画ですが、
今作は、山田洋次監督に代わって森崎東監督作品です。

ということで、
きょうは横道に逸れて、少しだけ森崎東監督のおウワサをしたいと思います。

森崎東監督といえば、
男はつらいよ フーテンの寅」(1970年)、「時代屋の女房」(1983年)、
生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」(1985年)、
塀の中の懲りない面々」(1987年)、「釣りバカ日誌スペシャル」(1994年)、
美味しんぼ」(1996年)の監督ですが、「黒木太郎の愛と冒険」という作品もあります。

黒木太郎の愛と冒険」は、
森崎東監督が松竹を退社してから撮った第1作目の作品で、ATGの映画です。

主演は田中邦衛さん、そして、
財津一郎倍賞美津子伴淳三郎清川虹子沖山秀子小沢昭一三國連太郎緑魔子
杉本美樹岡本喜八火野正平殿山泰司井川比佐志・・といった錚々たるキャストですが、
2013年9月に亡くなった、かみさんの従姉も出演しています。
1977年に公開された映画ですから、彼女が24歳のときです。

「黒木太郎の愛と冒険」

さて、
黒木太郎の愛と冒険」という映画は、
タイトルから松竹の喜劇映画のような内容を想像してしまうかもしれませんね。
確かに観ようによっては“喜劇”には違いありません・・・。

しかし、この映画にこめられているのは、戦争への憎悪と、
戦争を総括しない日本人への絶望的な憤怒と呪詛のメッセージであります。

ですから、たぶん興行としては失敗作だったでしょう。

この映画のなかに、元砲兵隊長でたった一人の生き残りの男が登場します。
その男(三國連太郎)は、戦死者の墓の前で割腹して死んでしまいます。
その墓に「遺書」という本が供えられているシーンがあります。

森崎東監督の兄・森崎湊さんは、終戦直後に割腹自殺しました。
その兄上が遺された日記が「遺書」という本になったのでありますが、
その「遺書」という本を出版したのが、亡くなった従姉の父であり、
むぅむぅ(義父)の兄である、伯父の出版社でした。


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