「ある映画監督の生涯 溝口健二の記録」

2017年02月25日 23:59

「ある映画監督の生涯 溝口健二の記録」

きょうの文芸坐三浦館の上映作品は、
新藤兼人監督作品「ある映画監督の生涯 溝口健二の記録」です。

1975年(昭和50年)に公開された、
近代映画協会製作・ATG配給のドキュメンタリー映画であります。

そのタイトルにあるように、
“ある映画監督”というのは、“溝口健二監督”を指すのであります。


ところで、映画にせよ、舞台演劇にせよ、
よく作品について語ったり、作品について探るというようなことがあります。

「この作品は、どういった意図をもって創られたのか」
「劇作家は、或いは演出家はなにが云いたかったのか」
というナンセンスな会話を芝居の帰りに居酒屋でする人がいますが、
映画にしても、舞台にしても“観たまま”を持ち帰ればよいワケでして、
意図や、なにが云いたかったのかを言葉で表せるくらいなら、
映画も芝居も創る必要はないワケなのでありますよ。

しかし、そのような試みは、
創った側がではなく、その多くは批評家も含めて観た側が行うものです。

ところが、
この「ある映画監督の生涯 溝口健二の記録」という映画は、
ドキュメンタリー映画とはいえ、本来創り手側であった新藤監督が、
溝口健二作品というよりも、溝口監督自身に焦点を当て、
その生涯を浮き彫りにしようとしているところが特徴的だと云えましょう。

いったい、溝口健二監督を師と仰ぐ新藤兼人監督は、
溝口監督のなにを明らかにしたかったのでしょう?


それにしても、
この映画のなかでインタビューを受けている39人の映画人たちの発言は、
溝口監督への興味もありますが、その人自身についても興味を引きます。

ところで、
むぅむぅ(義父)に訊くと、溝口作品はあまりスキじゃないのだそうです。
ですから、文芸坐三浦館では上映の予定がありません。


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