「秋刀魚の味」

2017年02月18日 17:59

「秋刀魚の味」

きょうの文芸坐三浦館の上映作品は、
1962年(昭和37年)公開の「秋刀魚の味」ですが、
この映画が小津安二郎監督の遺作となりました。

1963年(昭和38年)12月12日は、
小津監督の60歳の誕生日ですがご命日です。


わたしは常々、
小津作品は“人生の秋”を描いていると思っています。

人生には誕生もあれば終末も必ずやってきます。
喜びと悲しみは表裏一体なのであります。

総じて小津作品の中年男性たちが淡々として淋しげであるのに対して、
老いも若きも女性たちが活々としているのも、なにか意図がありそうです。


映画の最後の場面、娘(岩下志麻)が嫁いだ夜、
長男夫婦(佐田啓二岡田茉莉子)がアパートに帰っていくと、
酔った父(笠智衆)に次男(三上真一郎)が云います。

「お父さん あんまり酒飲むなよ。 身体だいじにしてくれよな。 まだ死んじゃあこまるぜ」

秋刀魚の味」が公開されて約1年後、小津安二郎監督は亡くなりました。
その翌年に佐田啓二さんも亡くなりました。

小津監督が佐田さんの死の前に逝ったのは、せめてもの幸いだったかもしれません。





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