摂食・嚥下障がい

2017年01月20日 23:59

食物を口に入れて、噛んで、飲み込んで、胃の中に流し込むという、
この一連のことを、専門用語では「摂食・嚥下(えんげ)」といいます。
この一連の機能に障がいがあるのが「摂食・嚥下障がい」です。

病院のリハビリテーション科の先生から、
2時間にわたって、「摂食・嚥下障がい」についてのレクチャーを受けました。

摂食・嚥下障がい」についての、
「メカニズム」、「タイプ」、「介助方法」、「調理方法」、「関連食品」、「関連器具」、
などについてです。


ところで、
摂食・嚥下」といいますが、要するに人間が“物を食う”ということは、
生きものとして、最も基本的なことであります。

そんな大事なことですが、
それについて身体が、どのような構造になっていて、どう機能しているか、
ご存知でしょうか?

CIMG2834.jpg

健常な場合、
人は食べ物を口に入れ、噛んで細かくし、舌などを使って口のなかまとめて、
喉に流し込むと、鼻腔に通じている軟口蓋(なんこうがい)を閉じて、
肺に通じている気管を喉頭蓋(こうとうがい)が塞ぎます。
このタイミングで、所謂「ゴックン」と食べ物が食道に飲み込まれるのです。

では、
摂食・嚥下障がい」は、どのような障がいなのかを簡単に説明します。

簡単に云えば、食べるための「歯」、「舌」、「軟口蓋」、「喉頭蓋」、「喉」などが、
その機能を働かせられなくなっているという障がいです。

上手く噛めない。上手く舌が動かない。上手く軟口蓋が閉じない、
上手く喉頭蓋が気管を塞ぐことができない、などです。

それは、多くの場合加齢によって起こる機能障がいだそうです。

その機能障がいで、最も怖いのは食べ物が気管に入ってしまう誤嚥(ごえん)です。
誤嚥が起こると、食べ物が気管を塞ぎ呼吸困難になります。
また、気管から肺に達すると誤嚥性の肺炎を起こすこともあります。

通常でしたら、食べ物が気管に入ってしまうと嚥下反射といって、
むせたり咳をして気管から異物を外に出そうとするのですが、
高齢者の場合には、嚥下反射が起きにくくなっていますので、
むせることがない無自覚な不顕性誤嚥(ふけんせいごえん)が起きることもあります。

こんなデータがあります。
75歳以上の高齢者は9割以上が肺炎で亡くなるのだそうですが、
その多くが、誤嚥性肺炎が原因で亡くなるのだといいます。

また、65歳以上の方のうち96%が誤嚥性肺炎が原因で亡くなっている、
というデータもあるそうです。


さて、
げに恐ろしきは「誤嚥性肺炎」でありますが、
この「摂食・嚥下障がい」が始まる平均年齢は、いくつだと思いますか?

55歳だそうです。

そう、もう始まっちゃってるんですよ。

嚥下



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