国境なき医師団

2016年11月21日 23:59

国境なき医師団から届いたダイレクトメールに、
小児科医の加藤寛幸さんからの手紙が同封されていました。

私は医師として、2003年から国境なき医師団の活動に参加しています。
ご想像いただけるでしょうか?もしあなたが激しい紛争地に閉じ込められ、
病気になってもどこからも支援がなかったら?
巨大地震や、津波や、台風に襲われ、大けがをしたにもかかわらず、
取り残されてしまったら?

世界中には、そんな過酷な状況で命の危機にあるこどもや大人がたくさんいます。
医師も医薬品も食べ物にも手が届きません。
強い日差しや風雨から身を守るための屋根もなく、その場から逃げ出す術もないのです。
彼らにとって、唯一の医療援助を提供しているのが国境なき医師団なのです。

中略

私はすでに南スーダンを発ちました。たくさんの命を救ったはずなのですが、思い出すのは、
救うことの出来なかった子どもたちの顔ばかりです。まるでザルで水をすくうように、
どんなにすくおうとしても、指の間から命がこぼれ落ちてしまうように感じました。



南スーダンには、加藤医師のような国境なき医師団の活動をしている医療従事者が、
17箇所に約3,300人派遣されているのだそうです。
彼らの力によって、大きな支援が提供されているといいます。

その国境なき医師団の、活動国すべてのプロジェクトを統括する活動責任者である
村田慎二郎さんは、こうおっしゃっています。

我々が誰で何故そこにいて何がしたいかを理解してもらう試みに一番の重きを置いています。
コミュニティには色々なリーダーがいて、知事がいて、国軍がいて、また反政府武装勢力がいる。
そうした影響力のあるリーダーすべてと握手して、どちらにもつくことなく、ネットワークを形成する。
結果的に事前に情報を察知でき、最悪の状況を避け、緩和することができるのです。

では、どうやって理解を得るのか・・・。

・独立・中立・公平をいつでもどこでも堅持し、透明性を確保する。
・アメリカ政府と繋がっているのではないか、スパイではないかなどといった疑念を払拭する。
・日常的に質の高い医療支援を提供する。
・緊急時においてこそ迅速な援助をする。
・部外者なので現地の文化伝統宗教を尊重し、敬意を払う。

これら5つの条件が揃って、はじめて上手くいくのです。



我が国は、安全保障関連法に基づき、
南スーダンへ派遣される自衛隊に対して、新たに「駆けつけ警護」の任務を付与しました。

しかし、
自衛隊が「駆けつけ警護」を行うための条件をどのように判断するのか、
駆けつけ警護」の対象者をどう判断するのか、現地での判断基準は曖昧です。


我が国としても、国民としても、世界の平和に貢献したり人道支援するのは必要なことでしょう。
しかし、国や自衛隊に頼らなくても、駆けつけなくても、出来ることはあります。

国境なき医師団

国境なき医師団(MSF)の活動をウェブ説明会で知りましょう!


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