儲かる葬式

2016年11月02日 23:59

齢六十ともなりますと、
これまで数々の葬儀に参列し、故人とお別れし、お見送りしてまいりました。

また、
家族・親族をはじめ、何人かの知人・友人の葬儀を執り行った経験もございます。

すると、否が応でも葬儀について多少詳しくなるワケですが、
葬儀に関しての一番の悩みどころは葬儀費用でありましょう。

人一人亡くなられて、お葬式を出すとなったとき、
細かいお金の計算ができる人というのは多くありません。

そこで、葬儀屋の言うがまま、
丸ごとお任せでなどというご親族も少なからずいらっしゃいます。

さて、
その葬儀費用ですが、3つのカテゴリーに大別することができます。

一、葬儀代
二、飲食代
三、お寺代

一の葬儀にかかる費用というのは、
斎場使用料、祭壇、棺、火葬場、霊柩車、会葬返礼品や香典返しなど、
葬儀屋に支払う費用全般です。

二の飲食にかかる費用というのは、
通夜振る舞いや精進落としなどの飲食にかかる費用です。

三のお寺代というのは、
お布施、戒名料、お車代など僧侶に渡す費用です。

これらの葬儀費用全体で、
費用を決定づける最も大きな要素は、会葬者の人数であります。

葬儀の規模を決定したり、飲食代の算定に直接影響するほか、
香典による収入予測にも影響しますので、重要な要素と言えます。

さて、
会葬者の予想人数が或る程度分かったとしたら、次の悩みどころは、
祭壇について決めることです。

祭壇の値段は、ピンからキリの落差が最も大きいものでありますが、
費用を抑えるコツは、出来るだけ“消え物”を少なくすることでしょう。
消え物というのは、生花などの葬儀で消えてしまう物のことです。
棺なども消え物で、最近は段ボールで出来たエコな棺もあります。

祭壇そのものは、新しく作るわけではなく使いまわしですから、
材質と飾りくらいの違いですから、値段はあってないようなものです。
ですから、生花を少なくした飾りつけや演出を考えると効率的です。

また、次に大きな要素は人件費でありましょう。
葬儀屋の人数が多く必要な葬儀というのは、費用が嵩むものです。
その意味でも、人の手間が少なくてすむよう検討する必要があります。

こう考えてゆくと、
或る程度の参列者が見込める葬儀の場合でしたら、不謹慎乍ら、
“儲かる葬式”も考えられるワケなのですが、親族にそれを伝えるのは、
なかなかに難しいことであります。

亡くなられた方の意思を汲み取り、遺されたご家族のことも考えて、
僭越ながらそんな提案をしたこともありましたが、伝えるのは難しかったです。


さて、このように葬儀を例にとっても、
費用の見積もりや経費の掛け方というものは、ピンとキリでは大きく違います。

自分の腹が痛まない人間が、
自らの功績を自慢したいがための見積もりを取って裁量するとどうなるか、
豊洲や東京オリンピックの問題を見れば明らかでしょう。


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