スタンディングオベーション

2016年09月27日 17:37

今年の11月8日に投票されるアメリカ大統領選挙に先立って、
民主党候補者のヒラリー・クリントン氏と、共和党候補者のドナルド・トランプ氏が、
日本時間のきょうの午前10時から、第1回テレビ討論会に臨みました。

討論会が行われたニューヨーク州ヘンプステッドのホフストラ大学の会場の客席に、
何人の聴衆がいたのか判りませんが、テレビ視聴者は約1億人なのだそうです。

その討論会の様子を、わたしもテレビニュースで観ましたが、
討論会の冒頭、司会者が二人の候補者を紹介して二人が登場すると、
聴衆が椅子から立ち上がってスタンディングオベーションで迎えました。
いかにも、アメリカらしい敬意の表し方であります。

アメリカに旅行で行くと、エレベーターに同乗した人同士が、
「ハーイ!」とか「モニング」などと云って、挨拶を交わすことがあります。

いかにもアメリカらしい気さくなコミュニケーションの仕方だと思うのですが、
あれは心理的には、「わたしはあんたにとって危険じゃないんだよ」という表現です。
気さくなコミュニケーションをとらなければ、危険だと思われても仕方がないのです。

つまり、気さくなのではなく、基本的にはみんな緊張しているワケです。
ですから、エレベーターの中で相手に背を向けることなく、みんな壁を背にします。

このように、
積極的に是か非かを意思表示しないと、誤解されるお国柄だと云えるでしょう。

ですから、かの国では、
毎朝、妻や子に「愛しているよ」と伝えないと「愛していない」ことになってしまいます。

対応を間違えると、
凶器を持っていなくても、何人もの警官に撃ち殺されてしまうかもしれませんから。

一方、
日本人はこうした積極的な意思表示が不得意でした。いや必要を感じませんでした。
以心伝心、阿吽の呼吸で解ることが多かったからであります。

しかし、最近では、日本の劇場でもスタンディングオベーションがよく行われます。
感激したり盛り上がった観客が、カーテンコールで立ち上がって拍手するのです。
みんなそれに慣れてきたようでもあります。

ですが、
自分の思いを先行させて立ち上がり、後ろの観客の迷惑を考えられない人もいます。


さて、
昨日の衆議院本会議の首相の所信表明演説の最中に、
自民党議員によるスタンディングオベーションが起こったことが話題になっています。

首相が演説の中で、海上保安庁・警察・自衛隊に対して、
「今この場所で、心からの敬意を示そうではありませんか」と呼びかけたからです。

わたしも、敬意を示すことを否定はしませんが、
それがスタンディングオベーションという表し方である必要はあったでしょうか?
その敬意は、以心伝心・阿吽の息・言わずもがなで解っていることでしょう。

それよりも、敬意を表する対象が、
なぜ国境警備に関わる、海上保安庁・警察・自衛隊だけなんですか?

消防は? 学校の先生は?

国を守っているのは、国境警備に携わっている人たちだけじゃありませんよ。

国家公務員も地方公務員も、
みんな国民のために、その仕事を担ってくださっている・・・ハズなのですが?


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