幣原喜重郎

2016年08月13日 18:06

幣原という苗字があります。
「へいはら」ではなく、「しではら」と読みます。

幣原 喜重郎(しではら きじゅうろう)は、第44代内閣総理大臣を務めた人です。
1945年10月9日から1946年5月22日まで、226日間の総理大臣でした。
日本が、連合国軍に占領されていた当時の総理大臣です。

戦中の東條英機や戦後の吉田茂といった総理大臣は有名ですが、
日本人のなかで幣原喜重郎総理を知らない人は、少なくないかもしれません。

しかし、
この先、歴代総理大臣のなかでも注目を浴びることになる人物かもしれません。


きのう8月12日の東京新聞に、
「9条は幣原首相が提案」マッカーサー、書簡に明記 「押しつけ憲法」否定の新史料
という記事が載りました。

憲法九条(戦争放棄)は、
1946年1月24日に行なわれた連合国軍最高司令官・ダグラス・マッカーサーと、
日本国総理大臣・幣原喜重郎との会談の結果生まれたとされています。

ただ、“戦争放棄”を新憲法に入れるように発案したのが、どちら側だったのか、
マッカーサー説と幣原説の二つに分かれていたのでした。

幣原説の根拠としては、
・マッカーサーがアメリカ上院などで「幣原首相の発案だ」と証言したこと。
・マッカーサーの回顧録にも同様の記載があること。
・「幣原総理から直接聴いた」という中部日本新聞の小山武夫氏の証言。
・憲法調査会の高柳賢三会長の憲法の成立過程の調査結果による論文。
などがありました。

しかし、
今回、1958年に憲法調査会の高柳賢三会長とダグラス・マッカーサーが、
交わした書簡の資料が見つかったことで、より幣原説が裏付けられたことになります。

映画「マッカーサー」

ところで、グレゴリー・ペックの代表作といえば、なんですか?
小鹿物語」ですか?やはり「ローマの休日」でしょうか?

その意見に異論はありませんが、
グレゴリー・ペックの出演した映画で、印象的だった映画があります。

グレゴリー・ペックダグラス・マッカーサーを演じた
「マッカーサー」という1977年のアメリカ映画です。

その映画に、マッカーサー・幣原会談の描写がありました。
幣原総理が、マッカーサー司令官に向かって、
「日本は新しい憲法に今後軍備を放棄するという条項を盛り込みたい」
と申し出ます。それを聴いてマッカーサー司令官が感動するという場面でした。
たぶん、マッカーサーの回顧録を基にした脚本だったのでしょう。

その場面から受けた印象では、
“憲法の戦争放棄を提案”したというよりは、“憲法の戦争放棄を要請”したようでした。

自国の憲法草案を作成するのに、“提案”というのはおかしいと思いますが、
連合国軍占領中のことであり、連合国軍最高司令官総司令部の監督の下で
何事も決められた時代だったことを考えると、自国の憲法に入れたい内容を、
連合国最高司令官に“要請”したということだったんじゃないでしょうか?

明らかに、当時それが日本側の意志だったのだと思います。

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