肉体と魂

2016年08月10日 23:45

登山家の野口健さんがおっしゃったことだと記憶しているのですが、
登山中、山頂の辺りで遭難した方のご遺体をよく目にするのだそうです。

欧米の登山家は、登山中に仲間が遭難した場合、
ご遺体をそのままそこに置いて下山するという話でした。

場合にもよりましょうが、日本人としては理解し難い話でした。


欧米には、肉体と魂とを分ける考え方があるようです。
「物質」と「精神」という二つの実体があるというのが、基本的な考え方です。

したがって、魂が抜けたご遺体というのは「物質」ということになります。

人は死んだら、肉体から魂が離れて神の許へ召されるというのです。
したがって、少々乱暴に云えば、遺体は魂の抜け殻なのですが、
復活するときのために土葬して保管しておこうということのようです。
ですから、欧米では基本的に土葬で埋葬するんですね。


一方わたしたちの国では、
死者となっても、ご遺体には魂があると考えます。

死者に戒名をつけ、納棺師がご遺体を湯灌したり清拭し、
死に装束を着せ、死に化粧を施し、火葬して葬ります。
ちゃんと火葬して供養しなければ、成仏できないという考え方です。

このように、
肉体と魂を分離して捉えられない日本人は、戦地の遺骨収集に励みます。
災害や航空機事故などで亡くなられた方の、髪の毛一本でも拘ります。

そのようなメンタリティーが、
日本での生体間臓器移植を困難にしている所以だとも謂われているそうですが。


さて、
熊本の地震で、行方不明だった大学生の男性を捜索していた捜索隊が、
きょうの午前中、“ご遺体のようなもの”を発見したという報道がありました。
大学生が乗っていたとみられる車の一部が見つかった現場で発見したのだそうです。

これで、約4ヶ月ぶりにご家族の許へ帰ることができますね。

合掌



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