ご聖断

2016年08月08日 23:59

マッカーサー司令官と昭和天皇
<Author:U.S. Army photographer Lt. Gaetano Faillace>

大日本帝国憲法下であっても、
天皇の地位と権限が憲法に明記されていたために、
日本は、戦前から立憲君主制の国だったとされています。

そんななか、
昭和天皇が「御聖断」と謂われる“政治的決断”を下されたことがありました。

二・二六事件が起きたとき、
天皇自ら近衛師団を率いて鎮圧に充る旨述べられたと謂われていますが、
反乱軍の武力鎮圧を命じられました。

そして、「御聖断」といえば、
ポツダム宣言受諾を巡って御前会議が紛糾した際に、
天皇自ら受諾の決断を下したとされた事を指すことが多いでしょう。

そして、
もう一回、或る意味で「御聖断」であったと思われる出来事がありました。

1945年9月27日に行われた、
昭和天皇連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーの会談がそれです。

それは、昭和天皇がマッカーサー司令官に伝えた内容についてですが、
公式な記録では削除されている部分が、最も重要であります。

会談は、昭和天皇とマッカーサー司令官、
それから、ボナー・フェラーズ准将と、通訳のフォービアン・バワーズ少佐
そして、日本側の通訳であった奥村勝蔵外務省参事官が立ち合いました。

諸説ありますが、要するに、
“この度の戦争に関する全責任は私にありますから、
 私はどうなっても構いません。
 天皇の命令によって戦った人たち(戦犯)を救ってください”
とおっしゃったとされています。

要点は、“戦争の全責任は私にある”という点です。

「天皇が、そんなことを言うワケがない」という説を唱える人もいるようですが、
わたしは、上記のような内容のご発言があったのだろうと認識しました。

お言葉の詳細はともかく、
天皇のご意志が、司令官に通じたことは確かなことだったでしょう。

連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーは後に、
「戦後の日本の幸福に最も貢献した人は天皇陛下だと断言する」
と言わしめた会談でありました。


さて、現憲法下では、
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、
国政に関する権能を有しないとされています。

したがって、政治的な発言が出来ないというのですが、
天皇のお言葉には、大きな影響力があるのもまた事実でしょう。

ときとしてそれは、政治をも動かしてしまいます。
しかし、国民統合の象徴としての天皇や天皇制について、
主権者たる国民の意志で議論するのもまた、当然のことでしょう。



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