内面外面

2016年07月24日 23:59

「平成28年沖縄全戦没者追悼式」に臨み、沖縄戦において、戦場に斃(たお)れた御霊、戦禍に遭われ亡くなられた御霊に向かい、謹んで哀悼の誠を捧げますとともに、御遺族の方々に、深く哀悼の意を表します。

 71年前、ここ沖縄の地は、凄惨(せいさん)な地上戦の場となりました。20万人もの尊い命が失われ、何の罪もない市井の人々、未来ある子供たちが、無残にも犠牲となりました。沖縄の美しい海や自然、豊かな文化が、容赦なく壊されました。平和の礎(いしじ)に刻まれた方々の無念、残された人々の底知れぬ悲しみ、沖縄が負った癒えることのない深い傷を想うとき、ただただ、頭を垂れるほか、なす術(すべ)がありません。

 祖国の行く末を案じ、愛する家族の幸せを願いながら、戦争のために命を落とされた方々。その取り返しのつかない犠牲、そしてその後に沖縄が忍んだ苦難の歴史の上に、今、私たちが享受する平和と繁栄があります。今日は、静かに目を閉じて、そのことを嚙(か)みしめ、私たちがどこから来たのか、自らに問う。過去と謙虚に向き合い、平和な世界の実現に向けて不断の努力を続けていく、その誓いを新たにする日であります。

 同時に、私たちは、戦後70年以上を経た今もなお、沖縄が大きな基地の負担を背負っている事実を、重く受け止めなければなりません。私たちは、今後とも、国を挙げて、基地負担の軽減に、一つ一つ、取り組んでまいります。

 そうした中で、今般、米軍の関係者による卑劣極まりない凶悪な事件が発生したことに、非常に強い憤りを覚えています。米国に対しては、私から、直接、大統領に、日本国民が強い衝撃を受けていることを伝え、強く抗議するとともに、徹底的な再発防止など、厳正な対応を求めました。米国とは、地位協定上の軍属の扱いの見直しを行うことで合意し、現在、米国と詰めの交渉を行っております。国民の命と財産を守る責任を負う、政府として、二度とこうした痛ましい犯罪が起きないよう、対策を早急に講じてまいります。

 アジアとの玄関口に位置し、技術革新の新たな拠点でもある沖縄は、その大いなる優位性と、限りない潜在力を存分に活かし、現在、飛躍的な発展を遂げつつあります。私たちは、今を生きる世代、そして、明日を生きる世代のため、沖縄の振興に全力で取り組み、明るい未来を切り拓いてまいります。そのことが、御霊にお応えすることになる、私はそのことを確信しております。

 結びに、この地に眠る御霊の安らかならんこと、御遺族の方々の御平安を心からお祈りし、私の挨拶(あいさつ)といたします。


ご本人が、書いた原稿かどうかも判りません。

その原稿から目を離すことなく、
参列者の顔を見ることもなく読み上げられた挨拶文の全文です。


あらためて挨拶文を読み返してみるとき、
沖縄で今起こっている事と重ね合わせるのは自然なことでしょう。

すると、
美辞麗句の虚しさだけが残ります。
その落差に愕然とします。


日本の全国土面積の1%以下の面積である沖縄県の土地に、
防衛省に拠ると、全在日米軍専用施設の74.46%の割合を占め、
沖縄県の土地の約20%の面積を在日米軍が使用しています。

そんななか、
米軍関係者に因る悲惨な事件や悪意ある事故がつづいています。

そして、
20年も前から住民が反対している高江のヘリパッド建設を、
状況を再検討することもなく20年も前の計画のまま、
強制的に行なおうとしています。

所謂“不平等条約”である日米地位協定の改定を目指すことなく、
占領時代のままアメリカの言いなりになって経済の発展ばかりを目指し
沖縄を差別してばかりいる此の国の、政権のトップは外面ばかりがよく、
次にアメリカの人々が選ぶかもしれない、内面ばかりがよいトップとは、
正々堂々と対峙できるのでしょうか?

もう一度、あの挨拶文を読んでみてください。

国には、
あの挨拶文と現状との落差を無くしていただきたい。


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