マルチタレント

2016年07月20日 22:10

「マルチタレント」という言葉を直訳すれば「数多くの才能」、
つまり「多才」ということになるでしょう。

そんなマルチタレントという言葉は、
大橋巨泉さんが登場して使われるようになったのではないかと思います。

その大橋巨泉さんが、7月12日に亡くなっていたという報道がありました。

ところで、
マルチタレントといってもテレビの司会者というイメージが強い巨泉さんですが、
元々巨泉さんが当初何で才能を発揮されたかご存知でしょうか?


むかし、
わたしが、或る演劇制作体で制作者として初めて担当した作品は、
「奇妙な果実」という題名でした。

その作品は、
ビリー・ホリデイの生涯を描いたものでしたが、
そのお芝居を創るのに参照したご本の一冊が、
奇妙な果実 ビリー・ホリデイ自伝
ビリー・ホリデイの口述筆記による、自伝です。

その自伝を翻訳したのが、学生時代の巨泉さんだったのです。

それは、ジャズ評論家の油井正一さんが、
自分の仕事が多忙だったために、自伝を前後半分ずつに分けて、
学生ながら英語が得意で、尚且つビリー・ホリデイの大ファンだった
巨泉さんに、自伝の前半の翻訳を依頼したというものでした。

その本に接したときには、ジャズビリー・ホリデイ大橋巨泉という
取り合わせが意外でしたが、それが巨泉さんの出発点なのです。


ところで、
巨泉さんは両国生まれで、
ご実家は両国でカメラの部品の製造と小売をなさっていたのだそうです。

やはりご実家がカメラ店が、
巨泉さんのご実家とも取引をしていたという萩本欽一さんは、
巨泉さんの幼馴染みなのだと聴いたことがあります。

早稲田大学に進学された巨泉さんでしたが、
ジャズに魅せられてコンサートの司会などしてるうちに中退してしまいました。

そして、
ジャズ評論家や放送作家になった巨泉さんでしたが、テレビ司会者へと変貌し、
数々の番組のヒットを連発し、やがて競馬評論家としても実業家としても活躍、
政治の世界に身を置いたこともありました。


さて、
きょうのお昼は「徹子の部屋」を観ました。
ゲストは、大橋巨泉さんと、7月7日に亡くなった永六輔さんです。

ことし2月に放送された番組が、
大橋巨泉さんの訃報を受けて再放送されたのでした。

黒柳徹子さん、永六輔さんと大橋巨泉さんという、
いずれ劣らぬマルチなお三人による、温かい会話でありました。

番組でも話題になりましたが、
小沢昭一さん、野坂昭如さん、前田武彦さん、
愛川欽也さん、寺山修司さん、青島幸男さん、
みなさん、既にお亡くなりになりました。


そう考えると、マルチな人たちばかりでしたね。


奇妙な果実 ビリー・ホリデイ自伝
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