鬼に金棒

2016年06月12日 18:24

きょうも、父に付き添って仲代達矢映画祭を観に行ってきました。

一昨日は、「切腹」と「上意討ち」を観ましたが、
きょうは、「用心棒」と「椿三十郎」を観ました。

わたしは、何回も観たことがある映画ですが、
父は、何十回も観ているはずです。

でも、「これが最後かもしれないから・・」と申しました。

用心棒

仲代達矢という俳優は、
黒澤明小林正樹といった監督と、彼らの作品に恵まれ、
その才能を発揮した俳優の一人でしょう。

また、それらの監督たちにとっても、
この俳優によって作品が彩られたことは幸いだったことでしょう。

しかし、幸いだったと言って、
黒澤明監督作品を観て思うのは、黒澤明という映画監督にとって、
三船敏郎という俳優との出会いほどの幸いがほかにあるでしょうか?

ほかに志村喬がいます。他にもいます。

しかし、黒澤明にとって、
三船敏郎との出会いほどの幸いはなかったのではないでしょうか?

異論反論も受ける覚悟で言わせていただくなら、
黒澤明三船敏郎の演じた役を創ったのではなく、
三船敏郎が演じた役が活々と生きるの撮ってみたら、
それが映画になったようなものなのではないかとすら思うのです。

それほどまでに、
黒澤明監督作品の三船敏郎は、活々と生きています。
それはそれは、もの凄い魅力です。

黒澤映画の三船は、鬼に金棒を与えたようなものであります。


わたしが若い時、
朝早く三船プロダクションの前を通ったときに、
三船さんが玄関先を掃除しているのを目撃したことがあります。

住んでいたアパートの近くのバス停でバスを待っていたときに、
煙草を咥えながら運転していた三船さんのオープンカーが、
信号待ちで、わたしの前に停車したこともありました。

しかし、
わたしは、三船敏郎の私生活には興味がありませんでした。
ご本人が、どういう方なのかも知りたくはありませんでした。

三船敏郎という俳優は、スクリーンのなかでこそ生きている人だからです。


さて、
「これが最後かもしれない」と言っていた父ですが、
いつもは杖をつきながら数メートル歩いては止まり止まりするのに、
きょうは、帰路を急ぐようにスタスタ歩いていたのは、どうしてでしょう?

父は、もうじき九十郎ですが・・。

椿三十郎


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