死者に供える花

2016年06月01日 23:59

プルメリア

きょうから6月ですが、
きょうの散歩の途中で見かけた花はプルメリアであります。

これからの季節、
ハワイでは、どこにでも咲いているポピュラーな花ですが、
品種は600種類もあるのだそうです。

ハワイでは勿論ですが、日本でも見かけることがあります。

そんな、いまの時季ハワイではどこにでも咲いている花を、
冬の日本で必死に探しまわったことがありました。


3年前の、お正月明けのことでした。
かみさんの幼馴染みの友人の妹さんが病で亡くなりました。

姉である友人は、ハワイもプルメリアも大好きだった妹のために、
棺のなかにプルメリアを入れてあげたいと思ったのでした。

しかし、
正月明けの時季、咲いているプルメリアはハワイにもありません。
ハワイに居る友人に探してもらったのですが、そういう応えでした。

当然、日本で見つけるのは更に困難なことでした。
八方手を尽くしましたが、なかなか見つかりません。
そこで、ネットサーフィンしながら必死で探した結果、
或るサイトの中に記されたコメントを発見したのです。

それは、
プルメリアを11月の初旬に部屋のなかにしまったところ、まだ花を咲かせている」
という内容で、Tさんという方が12月に投稿したコメントでした。

そこで、そのサイトに入会してコメントを記す術を得て、
Tさん宛に、もしまだ咲いていたなら、一輪で結構だから分けてほしい旨
書いて投稿しました。

すると、早速Tさんから返事がありました。
最後の一輪だけ咲いているが、どうやって送ったらよいか?
という内容と共に写真が添付されておりました。

Tさんが、可愛がって育てたであろうプルメリアの最後の一輪です。
そんな花を摘んでしまってよいのか、しばし逡巡しました。悩みました。
しかし、敢えて最後の一輪を摘んでくださるという、
Tさんの折角のお気持ちを無にするわけにもいきません。
お言葉に甘えて、お願いしました。

数日後、最後の一輪が届きました。
その一輪は、お姉さんが希望したように妹さんの棺に入れられました。


プルメリアは、本当は死者に供える花だと謂われているそうです。
日本で例えれば、彼岸花のような存在と云ったら解りやすいでしょう。
毒があるために、お墓を荒らされないように墓地に多く植えられているのも、
彼岸花と同じ発想でしょう。

わたしは、お礼をしたくて、Tさんに御住所を訊ねたのですが、
お礼は辞退する旨と、「心からご冥福をお祈りいたします」というメールが届きました。

プルメリアが咲いているのを見ると、想い出すエピソードです。





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