スーパーバイザーだった彼が、

2016年05月29日 18:45

いまから37年ほど前、
日本が、まだ昭和という時代のお話でございます。

その頃、わたしは学資を稼ぐために夜中のバイトを探しておりました。
或るお店の入口に貼ってある深夜のアルバイト募集の張り紙を見て、
飛び込みで応募して採用されました。

そのお店は、
当時珍しかったコンビニエンスストアー「セブン・イレブン」でありました。
その頃、まだ「コンビニ」という言葉はなかったと思います。

働き出して「コンビニエンス」という言葉の意味を問うたことがあります。
そのとき、店のオーナーが「便利という意味ですよ」と教えてくれました。

なぜ「便利」なのか?「夜遅くまで(23時)やっていたから」でございました。
そしてセブン・イレブンは「いつでもやっている」24時間営業へと移行しました。
その頃のセブン・イレブンのキャッチフレーズは、「開いててよかった!」

そのお店も、24時間営業へ移行したばかりで、
深夜から朝まで働くアルバイトは、数少ない時代でした。

それだけに、店のオーナーもあらゆる面で試行錯誤していましたが、
わたしのようなアルバイトに気遣ってもくれ、様々なことを相談されもしました。
本社の一方的な指示だけでなく、各店舗の独自性が尊重されていた時代でした。


或るとき、わたしはオーナーから相談を持ちかけられました。

「朝、7時から9時までの2時間だけ、
レジ専門で働いてくれる女性の学生を紹介してくれませんか」と云うのでした。
朝2時間だけでしたが、時給は破格の値段を提示されました。

早速、同期の女性2名を紹介しました。

現在、その同期の女性たちは、
ひとりは大阪の大学で演劇を教える准教授です。
もうひとりは、岩手で宮沢賢治の作品を芝居に創って演っています。

オーナーが、その二人になにを期待したのかというと、
「おはよーござます!」「ありがとーございました!」「行ってらっしゃいませ」
これを“チャント言えること”だったのです。

毎朝、新聞だけを買ってゆく人。珈琲一杯を飲んでゆく人。
食パン一斤を買いに来る人、おにぎりを買ってゆく人。
毎朝セブンイレブンに寄ることがルーティンになっている人たちに、
チャント声を掛けられる、というのが二人を特別待遇にした理由でした。

いまでは、当たり前でよくあるサービスですが、
いまでも、チャントできているお店は多くありません。
当時も、それをチャントやれるアルバイトはいませんでした。

そんなとき、演劇科の学生を使ったことが功を奏しました。
以来、何年もそのアルバイトは後輩たちに引き継がれました。


わたしが働いていたお店がオープンしたのは、
セブン・イレブンの100店舗目前後ではなかったかと思います。
わたしが働いていた当時、セブン・イレブンの店舗数は、まだ3桁でした。
それが、いまや12,000店舗以上でコンビニエンスストアー業界最大手です。

その頃、
地域を担当するスーパーバイザーの青年が、よく店に顔を出していました。
本社の指示や意向を伝え、現場の店の状況や意見を聴く役目です。

浪人したわたしはまだ学生でしたが、年下でも彼は新人のスーパーバイザーでした。
そのスーパーバイザーだった彼が、その組織のトツプになったと報道がありました。

【セブンーイレブン・ジャパン社長兼最高執行責任者(COO)から、
セブン&アイホールディングス社長に昇格】



みんなは、凄いよね・・・。


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