演出家の仕事

2016年05月17日 23:59

世の中の演出家がみんな、
俳優に向かって灰皿を投げているワケではありません。

ここ数日、
繰り返しテレビで放送される舞台演出家の稽古風景を見て、
そんな勘違いをされている方が多いのではないかと思います。

大体において、稽古場は禁煙です。
いまどき稽古場で煙草を吸いながら演出している演出家なんて、
ほとんどいないハズです。
ですから、演出家の前に灰皿そのものが無いワケです。

そして、演出とは、
俳優を罵倒したり、追い込んだり、責めたりすることと定義するのも違います。

演出家は、稽古場で俳優からナニかを引き出しているのであります。
引き出すために、罵倒するという手法をとる演出家もいるでしょうが、
待つという選択をする演出家もいるのです。

怒鳴っていれば、どんな俳優でもナニかを引き出されるというワケではなく、
怒鳴られたら、ナニかを引っ込めてしまう俳優もいるでしょう。
その演出家と俳優との相性をいうものがあるのかもしれませんね。


さて、そのむかし、
音響効果のスタッフに向かって、「雪の音がしませんねぇ・・」
と云った演出家がいました。

本番初日の直前に行うゲネプロと呼ばれる最終舞台稽古の後で、
上手と下手の舞台セットを全て入れ替えさせたという演出家がいました。

舞台装置だけでなく、俳優の動きも全て反対になってしまいました。

さて、もし貴方が俳優だったとしたら、
怒鳴ったり灰皿を投げたりする演出家と、どちらの演出家がいいですか?



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