ホセ・ムヒカ元・大統領

2016年04月10日 23:59

きょうも、元・大統領のおウワサであります。

今夜も、あるテレビ番組の特集を見てしまいました。


以前、テレビ番組で採り挙げて以降でしょうか?
関連書籍が販売され、ネットでスピーチが拡散され、
放送局の招きで来日したこともあって、いま“話題”の、
わるく云えば、いま“流行り”の元・大統領であります。

そんな流行に乗っているようで少々躊躇うのでありますが、
それにしても、この元・大統領の話は魅力に溢れています。

広い世界には、批判する人も、揶揄する人もいることでしょうが、
それにも増して、世界中の人々の傾聴に値するお話だと思います。

そして、
スピーチや発言も魅力的なのですが、わたしが何度見ても鳥肌がたつのは、
大統領であったときの、街頭でのテレビのインタビュー取材中の、
近寄ってきたホームレスと思われる男性とのやりとりです。

男性は、記者に囲まれた大統領に向かって云います。

「大統領、汚いコインでいいんだ・・」

すると、取材を止めて大統領が反応します。

大統領は、財布の中身を確認しながら、

「アミーゴ、コインはないなぁ・・・。 泣くんじゃない!ほら」

そう云って紙幣を一枚渡しながら、男性の頬に触れました。

男性に渡したのは、100ウルグアイペソ紙幣一枚。
当時のレートで約4ドル、日本円にして480円ほどだったそうです。

そして、・・・もう一言。

それは、「頑張れよ!」と云ったのか、「頑張るんだ!」と云ったのか、
或いは、「這い上がるんだぞ!」というニュアンスだったのか・・・。

そして男性が、「ずっと大統領でいてくれよ!」と頼むと、
大統領は、「いやだ!御免だよ」と云って周囲を笑わせたのでした。

毎回、
この場面を見て思うのは、これが、この人の本質なのだということです。

100ペソで失業者を救えたワケじゃありません。

大統領は、
前政権時代に30%程度だった貧困率を、20%に引き下げ、
失業率が21%だったものを、8%に下げたのだそうです。

しかし、この男性とのやりとりで見えてくるのは、
大統領としてや政治家としてのスタンスではなく、
人間として、施した側と施された側であっても、
人としての立ち位置が同じであった点でした。

上からでも下からでもなく、同じ人間として施し励ます姿勢に、
この人の全てが現れていたように、わたしには思えました。


政治家や、国のリーダーの資質として最も大事なことは、
人間を、社会を、この世界を、どう捉えているのかということ。
わけても人間をどう捉え、どう見ているのかということでしょう。

何度見ても、大粒の涙を禁じ得ない場面であります。



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