白い粉事件

2016年03月23日 23:59

雑司が谷を散歩していると、自分は散歩しているつもりでも、
人からは怪しまれているのではないかと思うときがあります。

いつも、
ウォーキングに適したパンツにウィンドブレーカーを着て、
ジョギングシューズを履き、キャップを被ってサングラス、
肩から鞄を斜め掛けして、歩数計をポケットに入れています。

どこから見ても、散歩のスタイルだと思うのですが、
周りから、不審がられているような気がするときがあるのです。


もう、7年前の事になりますが、三浦家の“白い粉事件”というのがありました。
我が家の敷地内に、不審な紙袋が置いてあり、その中から白い粉が発見された
という事件でした。その事件の真相は、まだ解決していません。

7年前の或る日、私は出掛けるようとしていました。
すると、道路からセットバックした敷地内に置かれた紙袋を発見しました。

Bという男性ブランドの紙袋です。駐車場の床面に置いてありました。
中を覗き込むと、ポリエステル製のような黒いバックが折りたたんで入っていました。
それを取り出して、身元が判る物が入っていないかと、ポケットの中を探しましたが、
どのポケットも空でした。

バックの下には、女性物の衣類などが入っていましたが、
下着のようなものが見えたので、それ以上探ることやめて、
傍のガス管のところに紙袋をかけて、そのまま出掛けることにしました。
置き忘れた誰かが取りに来るかもしれないと思ったのです。

夜帰宅したて紙袋を確認すると、まだガス管のところにかかっていました。
翌日交番に持参しようと思いまして、その日は玄関の中に紙袋を入れました。

翌日、近くの交番にその紙袋を持っていきました。
警察官が3人いましたが、若い警察官と年配の警察官お二人が対応してくれました。
警官は白い手袋を嵌め、スチール机の上に紙袋の中身を一点ずつ出してゆきました。
すると、最後に紙袋の下の方からポリ袋に入った “ 白い粉 ” が出てきたのです。

ポリ袋は、7cm×15cmくらいの大きさで、一方にチャックが付いたものでしたが、
ポリ袋は内外2枚で二重になっていました。
中には、“ 白い粉の結晶 ” が約50gほど入っていました。
みんな、目が点になったようにそれを見つめていました。

若い警察官が、急いで地元の警察署に電話をして事情を説明すると、
程なく刑事が二人、交番にやってきました。
刑事組織犯罪対策課・銃器薬物対策係の刑事たちでした。

刑事たちは “ 白い粉 ” を一目見るなり、
「これは相当に “ イイモノ ” ですよ。勿論これが “ ホンモノ ” ならばですが」
と言いました。
私は、“ イイモノ ” という表現に違和感を感じましたが、刑事たちは興奮気味です。

よくドキュメンタリー番組で、麻薬Gメンの捜査官が家宅捜索したり、
警察官が停めた車の中を調べて、それらしい “ ブツ ” が発見されると、
その場で薬品を使って簡易検査をしていますよね?
私は、交番でそれを行うのかと思っていましたら、それは出来ないと言うのです。
刑事の説明では、紙袋は “ 拾得物 ” 扱いなので、その場でポリ袋を開けたり、
成分を調べる簡易検査をすると違法になってしまうのだそうです。
それで、この場合は検査は出来ないということでした。

交番で私は拾得物についての書類にサインをしました。
「もし落とし主が現れない場合、この品物は三浦さんに権利が発生しますが、
その場合、権利を主張されますか?」と警察官が杓子定規な質問をしましたので、
「主張するわけないでしょう?」と言いました。
「そりゃ、そうですよねぇ・・・」と警察官も応えました。

そして、午後改めて警察署に出向いて事情聴取を受け、
その後、自宅の現場で、実況見分に付き合いました。

“ 白い粉 ” は、警視庁の科学捜査研究所に送られました。
私は、当然すぐに結果が出るものと思っていました。少なくともその日のうちには。
しかし、刑事が言うには「1週間から10日くらいかかります」とのことでした。
「1週間と10日、その3日間の違いはなんですか?」と訊ねると、
「土日が入ると休みになるもんで」という答えでした。

その日から、不安な日々がつづくことになりました。
紙袋(白い粉)を置いていった存在を意識して暮らすことになったからです。

もし、その白い粉が “ 覚醒剤 ” だったとしたら、
末端価格で350万円分に相当するという話も刑事から聞いていました。
それに、もしかしたら青酸カリのような毒物だったのかもしれないのです。


結局、何日もかかって、こちらからせっついたら、
その白い粉を分析した結果「覚醒剤じゃなかった」と応えてくれたのですが、
では“何”だったのかは、応えてもらえませんでした。

だから、いまだに我が家にとっては未解決事件なのです。


当時から、池袋のような防犯カメラの設置された繁華街を避けて、
住宅地域で麻薬や覚醒剤の売買が行われていると報道されていました。

ですから、
雑司が谷界隈が売買の現場になっていても不思議なことではないのです。

そんな防犯意識が、わたしを不審者と見る傾向なのかもしれませんが、
わたし自身の経験が、自らを不審者と見られているかもしれないと、
思い込ませているのかもしれません。

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