旧・江戸川乱歩邸

2016年03月03日 17:15

きょうあたり散歩しておりますと、やはり花粉症の症状が出ます。
きょうの散歩は、池袋西口散歩であります。

立教大学の敷地の一角に建つ、旧・江戸川乱歩邸の前を通ってみました。

旧江戸川乱歩邸

花粉症は、近年になって発症したのですが、わたしは小児喘息でした。
小学4年の夏休みが終わったら、学校を休むようになりました。

わたしは、農家の子でしたから、
両親は昼間、みかん農園で肉体労働をしていました。
したがって、昼間の看病も、夜中の看病も困難な状況でした。

そこで、小学校の先生から聴いた情報を頼りに、
小児喘息の療養施設に入ることになりました。


落葉の季節でしたが、母と母方の祖父といっしょに、
伊東の川奈という港町に在った、川奈臨海学園に向いました。

当時、川奈臨海学園児童養護施設ではなく、
小児喘息を中心に、心臓病や腎臓病を患った子供の療養施設で、
病院や寮と共に、小学校も併設されていました。

母と祖父が道に落ちた枯葉を踏みながら、
振り返り振り返り帰ってゆくのを見送りました。

それから、学園を退園するまでの1年と数カ月の間、
わたしは、一度も自宅には帰れませんでした。

面会は月に一度、許されていました。
毎月、母が来てくれましたが、父も来てくれたことがありました。

そのとき、父といっしょに学園の図書室に行きました。

すると、父が書棚の「少年探偵 江戸川乱歩全集」を見つけました。
「お父さんも子供の頃に夢中になって読んだよ・・」


それから、わたしは毎日、
少年探偵 江戸川乱歩全集」を読むようになりました。

「怪人二十面相」、「少年探偵団」、「妖怪博士」、「大金塊」、「青銅の魔人」・・・・

図書室に、「少年探偵 江戸川乱歩全集」の全ての本が有ったかどうかは判りませんが、
全集のなかで、有った本は全て読んだと思います。

明智小五郎や小林少年や怪人二十面相が登場する世界は、
なにか・・、“父と共有できる世界”のような気がしていたのでした。


耽美的で犯罪の匂いがする江戸川乱歩の世界は、
わたしの少年時代の空想の世界でありました。



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