芝浜

2015年12月28日 23:59

日の出前

朝6時に、我が家を車で出発いたしました。

むかしから暁とか東雲と謂われる時分です。
車が南に向かうにつれて、次第に空が明るくなってきました。

今朝は、かみさんと築地に食材の買い出しです。


ところで、
築地市場(河岸)に向かう途中だったので、思い出しました。

暮れのこの時季、特に大晦日に聴きたいのは「芝浜」。
古典落語の「芝浜」です。

腕は確かだが、酒好きが高じて仕事をしくじった魚屋の熊が、
河岸が在る早朝の芝の浜で五十両の金が入った財布を拾います。

金を懐に入れて家に帰ってきた熊は、
昨夜の飲み残した酒を飲んで寝てしまいます。
起きた熊は、風呂に行って仲間を呼んで朝からドンチャン騒ぎ。

また酔って寝てしまった熊でしたが、夕方おかみさんに起こされます。
ドンチャン騒ぎのツケをどうやって払うのか問い詰められた熊、
拾った金があるだろうと云うと、何を寝ぼけたことを云ってるの?
起こされて湯に行って仲間を連れて帰ってきて飲んで寝ちゃったんだろ、
と云われてしまいます。

あれは夢だったのかとガッカリした熊は、心を入れ替えて働くと誓います。

それから3年経った年の大晦日、
すっかり借金を返し、稼いで新しい畳に替わった熊の家です。

湯から帰ってきて、福茶を飲みながら働くことの大切さを語る熊に、
おかみさんが、財布を出して見せます。
これは、“あのとき熊が拾った財布”だと云うのですが・・・


芝浜」と云えば、
三代目桂三木助と云われるほど三木助師匠の「芝浜」は有名ですが、
残念乍ら拝聴したことがありません。

しかし、
志ん生志ん朝小三治談志の「芝浜」は聴いています。

三木助師匠の「芝浜」は、
芝の浜辺でお天道様を拝みながら財布を拾うときのリアルな描写が有名なのだそうですが、
志ん生師匠志ん朝師匠は、この描写を演りません。
リアルになっては「財布を拾ったことが夢にならなくなってしまうから」という理由。
しかし、小三治師匠は、この描写をお演りになります。

わたしは、志ん生志ん朝小三治、どなたの噺もスキです。

談志師匠も、芝の浜のリアルな描写をお演りになりますが、
わたしは師匠がスキじゃありませんから、師匠の「芝浜」もスキじゃありません。


そんなことを考えながら運転するうちに、築地に着きました。

築地市場(場内)は、
来年11月には豊洲に移転してしまいますから、
此処で年末の買物をするのは、これが最後かもしれません。

志ん朝師匠談志師匠も、もう生で聴くことはできません。

築地

築地場外

築地市場
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