雑木林

2015年12月13日 23:59

雑木林

戦災に遭った日本各地の町を復興するために、
戦後、全国の山の木を伐って材木が生産されました。

その木々を伐採した山々に、
有用樹としての杉や檜が植樹されました。
こうして、全国に杉林や檜林ができたのでした。

そのことが、花粉症の遠因となっています。

しかし、
そうした杉林や檜林は、自然の摂理からいったら不自然な林です。

原生林には有る多様性が無いからです。

人の手が入っていない原生林は、
環境に対する適応力が有るか無いかで優勢が決まり、淘汰が起こります。
そして、絶妙のバランスをもった生態系が出来上がります。
環境に適応した“強い林”が出来上がるのです。
山崩れや土砂崩れを起こすような脆弱性は少ないと言えましょう。

そこで、むかしの人たちは、
原生林がもっている環境適応力を活かし、
人間にとって樹林を有効活用するために、
人の手を入れて、“雑木林”をつくりました。

ブナ、ナラ、シイ、クヌギ、ケヤキ、カエデ等々の、広葉樹林です。

雑木林の木や枝は燃料に、葉は堆肥なりました。
シイタケなどを栽培したり、キノコを採ることもできました。
治水の観点からも、保水力のある安全な山を保つことができました。

こうして、自然の生態系を尊重しつつ、自然を活用する智慧。
これが、雑木林(里山)と呼ばれる人工の樹林です。


さて、
来年のアメリカ合衆国大統領選挙に、
共和党から出馬すると表明しているドナルド・トランプ氏が、
「イスラム教徒のアメリカへの入国を禁止しろ」と云ったとか。

フランスの地方選挙で、
難民や移民の排斥を掲げる政党が支持を伸ばして躍進したとか。

我が国だって、
ネット上で、或いは街頭で公然とヘイトスピーチを表現したり、
「同性愛者は異常だ」「外国人が犬より多い」などと発言する
小さなトランプ氏たちが存在します。

それらの人たちは、
異文化と交わること、理解と受容をすることが怖いのでしょうか?

針葉樹林より、広葉樹の雑木林のほうが有用性に富んでいて、強くて安全なのに・・。


ところで、
トランプ氏のルーツだって、
むかし、どこかの国から夢を抱いてアメリカに渡った移民だったはずです。

多種多様な人々を受容し、夢を実現させることができる国、アメリカ合衆国。
そんなアメリカが、次に切る“カード”はナニ?



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