混沌と正統と異端と

2015年11月17日 23:59

「八百万」は、800万と読みますが、
八百万の神」と書くと、「やおよろずのかみ」と読みますよね。

これは、神さまたちが800万いるという意味ではなく、
限りなく無限大に近いほど多い数だということを表した言葉だそうです。

いずれにしましても、
聖徳太子も、菅原道真も、徳川家康も、明治天皇も、東郷平八郎も、
亡くなってから神として祀られていますし、
靖国神社などは、戊辰戦争以降の内戦や外国との戦争で亡くなった
“一部”の軍人や軍属の人々を神として祀っていますから、
800万には満たなくとも、数百万単位で神さまが存在することになります。

ところで、
神さまも八百万いらっしゃれば、なかには変わった神さまもいらっしゃるでしょう。

うちのまご娘は「千と千尋の神隠し」が大好きで、
いっしょに何度観たか分からないほどですが、
あの作品に登場する神さまたちも、相当にユニークです。

したがって、
神さまだって大勢いれば、利害対立も起きますし、
争うことだってあるでしょう。

古来日本の神話にもそんな様子が記されています。

つまり、
混沌から天と地が生まれ、海と山、女と男、昼と夜が生まれたとすれば、
そのときから、対立と共存が生じていたワケです。

森羅万象に神が宿るとする日本の神々と、
そもそも神々などと神を複数形で呼ばない、唯一無二の一神教の神では、
宇宙や世界の捉え方が違います。

「異端」とは、「正統」があってはじめて存在する相関関係の概念ですが、
もともと此の世は混沌としていて、正統も異端もなかったのです。

人間が正統を創り、異端を生み、その異端が正統になりを繰り返しているのです。
イエス・キリストだって異端者として処刑されたのです。

ですから、
どちらが正統で、どちらが異端かという問題ではなく、
此の世の混沌を、どうしたらすべての人々が受け容れられるか、
それが問題でしょう。





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