「心中天網島」

2015年11月03日 23:59

わたしのコーチングのクライアントが会長を務めるB社は、
JR東西線の大阪城北詰駅で降りて、徒歩10分くらいのところに在ります。

大阪城北詰の駅を地上に出て、
右に太閤園、左に藤田美術館が在る道を歩きます。
その道の左側に沿って大川(旧・淀川)が流れています。

大川の対岸には大阪造幣局が見えます。

この造幣局は、
NHKの朝の連続テレビ小説「あさが来た」にも登場し、
近代大阪経済の父と呼ばれる五代才助(友厚)が開設したと謂われています。

豊島区の東池袋にも造幣局が在りますが、大阪の造幣局が本局です。

大阪造幣局は桜の季節に桜の通り抜けが行われることで有名ですが、
それも、五代才助の提案だったと謂われています。


さて、国道に突き当たり、左に桜宮橋を見ると住所が網島町とあります。
国道を渡り、B社に向かう手前右側には、大長寺というお寺が在ります。

つまり、その辺りは近松門左衛門
人形浄瑠璃心中天網島」(しんじゅうてんのあみしま)の舞台になった界隈なのです。

その「心中天網島」を基にしたお芝居を、きょう観てきました。

「心中天網島」

心中天網島」は歌舞伎でも、
河庄』(かわしょう)と、『時雨の炬燵』(しぐれのこたつ)という題名で上演されます。

大長寺は、
物語のモデルになった紙屋治兵衛遊女小春が、実際に心中した場所なのだとか。

しかし、当時の大長寺は現在の場所ではなくて、
現在藤田美術館が在る場所が、昔の大長寺跡なのだそうです。

近松門左衛門の作品には、『曾根崎心中』という心中物もありますが、
これも、大阪梅田曾根崎辺りを舞台にした実話が基になっているお芝居です。

近松門左衛門が歌舞伎に世話物というジャンルを初めて確立させた作品だそうですが、
以来、心中物が流行って、『曾根崎心中』の17年後に書かれたのが『心中天網島』です。

この芝居もあまりに評判になって、
巷では、芝居の影響で心中事件が相次いだために上演禁止になったのだとか。

もしかしたら、治兵衛さんと小春さんは、
曾根崎心中』のお芝居を観て影響されちゃったんじゃないかしら?


それほどに、
“心中”という男と女の形は魅力的だったのでしょうか?

いずれにしても、
むかしの禁断の恋は命懸けだったワケで、芝居にもなろうというものです。

それにしても、
いまの時代、許されぬ男と女の形も変わったものです。

この芝居を観て、
「覚悟もない火遊びはカッコ悪い」と云った女性がいますが、カッコいい!



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