空気の匂い

2015年10月26日 23:59

月

わたしの高校時代に、
わたしが、「簾満月(すだれまんげつ)」とあだ名を付けた先生がいました。

簾越しに満月を眺めたような髪型だったからですが、
いまにして思えば、朝鮮半島の歴史と情勢に詳しい方でした。

冗談のような話ですが、
月を眺めるたびに、思い出す懐かしい先生であります。


今月は、神無月です。

出雲大社に全国から神々が集まるために、
出雲以外の土地の神が不在になるという説は、
中世以降の後付けだという説もあるようですが、
わたしは、不在説がいいと思っています。

ですから、
「神無月」は、神さまがいない月という意味で、
逆に出雲では、10月を「神在月」というのだとか。
おもしろいと思います。


さて、
一段と冷え込んだ一日でした。

日が落ちて、少しだけ湿気を感じる夕暮れに歩いていると、
空気が独特の匂いを発しています。

この空気を吸うと、
こどもの頃に、喘息を患って施設に入ったときのことを想い出します。

枯葉が積もった道を、
わたしを預けた母と祖父が帰ってゆく情景を想い出します。
あのときも、この匂いがしていました。

あのときの、気がかりな我が子を預けて、
枯葉を踏んで帰っていった母や祖父の気持ちを想像するに、
いま、まご娘を抱きしめていられる自身の幸せを感ぜずにはいられません。



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