究極の一言 ①

2015年06月04日 23:13

曽祖父、祖父母

先日、
徳島に在るわたしの父の実家に泊まったときのことです。

二階で、妹と枕を並べて横になりますと、
家の前を流れる勝浦川のせせらぎが聴こえました。

むかしは、
もっと水量が多かったので、せせらぎも五月蝿いほどでしたが、
それが心地よい音でもありました。

階下では、
久々の里帰りで疲れたのか、父の鼾が聞こえていました。


父が、
農林省の役人を辞めて、一介の開拓農民になると言い出したのは、
わたしが1歳で、妹が母の腹にいたときのことでした。

最高水準の学問や技術を研究しても、
当時そんな机上の空論に耳を貸す農民はいませんでした。

そんな隔靴掻痒の状態に我慢できなくなった父は、
自ら農民となって、自分の学問や研究成果や技術を実証することで、
世間のみかん農家に、営農技術を普及させようと考えたのでした。

「10年で黒字の出るみかん農家になってみせます!」

父が、祖父に言ったことです。

わたしの祖父は、わたしの曽祖父の跡を継いで、
山を開拓して1.5ヘクタールのみかん園を作った人でした。
大正時代のことです。

山から切り出した石を40センチ四方に切って石垣を積み、
段々畑のみかん園を造り、約1,200本のみかんを植えました。
すべて曽祖父と祖父が手作業で行った難事業でした。

その祖父が言ったのだそうです。

「開墾して10年経ったら黒字化するなんて、できるわけがない!」


・・・、明日につづけます。


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