人間の勝手

2015年04月10日 19:59

きょうの早朝、茨城県鉾田市の海岸に、
4㎞以上にわたって150頭以上のイルカが打ち上げられたのだそうです。

近所の住民や、茨城海上保安部や鉾田市の職員らが、
イルカを海に戻すための救助作業を行っているそうですが、
打ち上げられるイルカが更に増える可能性もあり、
鉾田市は対策を協議しているということでした。

テレビのニュース映像には、打ち上げられたイルカに海水をかけたり、
濡れた布をあてがって介抱する住民たちの様子が映されていました。

イルカは、鳴きますから、
その声を聞きながら、きっと懸命に救助作業が行われていることでしょう。


さて、
以前にも書いたことですが、わたしは小学校4年生のときに喘息に罹りました。
喘息の治療と療養を兼ねて小学校も併設された施設に入りました。

施設は、静岡県伊東市の川奈という漁港の町に在りましたが、
その当時の川奈では、イルカの追い込み漁が盛んに行われていました。

施設では、
午後になりますと、「安静の時間」という昼寝タイムなのですが、
比較的元気な子は、先生たちと散歩に出掛けることができます。

散歩は、ゴルフ場のコースを歩くこともありましたし、
浜に下りていって海岸沿いに歩くこともありました。

その散歩の途中で、打ち上げられたイルカを見つけることは、
特に珍しいことではありませんでした。

何十頭もの大量のイルカが、
浜や岩場に打ち上げられているのを見たこともありました。

原因は知りませんが、それがイルカの習性だと教えられました。

それでも、可哀想に思って、
こども達で、海水をかけたりイルカを押したり引いたりして、
なんとか海に帰そうと試みましたが、所詮無理なことでした。

そんな可哀想な思いはあっても、
イルカの追い込み漁を見物すれば、その壮観さに圧倒されました。

沖から軍艦マーチを鳴らし、錦の大漁旗をはためかせながら、
漁船団がイルカを追い込みます。
イルカが湾に追い込まれると、湾の中が黒く波打ったように見え、
まるでイルカのなぶらのようでした。
そこに小船の船団が出ていって、モリでイルカを刺して獲るのです。

当時は、まだイルカの肉の需要もあったでしょうし、
イルカ漁は、小魚を食べてしまう害獣駆除という意味合いもあったでしょう。

イルカ漁が行われたときは、施設の夕食にイルカの肉が供されました。
肉を煮たものや竜田揚げでしたが、美味いと思いながらいただきました。

当時、「わんぱくフリッパー」という、イルカと少年が主人公の
アメリカのテレビドラマをやっておりましたが、わたしにとって、
それはそれ、これはこれという感じでした。

ことほど左様に、
その時代や社会や、その人の立場や状況によって人の見解も変わります。

「イルカが可哀想だねぇ・・」と云いながら、すきやきを食べたりしています。
可哀想だと思うのも人間、食って美味いと思うのも人間です。

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