一声、二振り、三男

2015年01月23日 23:59

演劇倶楽部『座』第34回公演

客席でパンフレットを読みますと、
今回の演劇倶楽部『座』の主宰者にして、
作品の演出をされた、壤晴彦さんの挨拶文が載っていました。

(抜粋)
 世の中には不穏な事、恐ろしい事、悲しい事が溢れています。マスコミはそういった情報を過剰に執拗に流し続けます。映画もドラマもゲームの世界まで恐怖とバイオレンスとミュータントと異常者・変質者のオンパレード。
まるで私達がそれを喜ぶかのように。これは間違っていると私は思います。
 世界が向き合っている現実から目を逸らそうというのではない。しかし、私達には人間の優しさや誇り、人生の愛おしさに目を向ける瞬間も必要であることは言うまでもありません。私は、劇場が、演劇がその役割を担うべきだと思うのです。


我が家の父にして、
壤晴彦の舞台を観ると、役者の魅力を言う、一声、二振り、三男という言葉を思い出す」
と言わしめた人です。


客席の電灯が少しずつ消えてゆきます。
所謂、客電がフェードアウトするというやつです。

琴や三味線の音(ね)をバックにして、
低いけれど温かみのある声が聴こえてまいりました。

壤晴彦さんの声であります。

或る男と、或る女が、道で出会った。
そして、男は女に一目惚れしてしまった。
人が人を好きになったという話は、
人が人をキライになった話ではないからいい。


そんな趣旨のナレーションでした。

壤晴彦さんと三浦家のおつき合いは、
壤晴彦さんがまだ劇団四季に在籍していらっしゃった頃からですが、
わたしが初めて壤晴彦さんとお仕事をご一緒したのは20年前のことでした。
地人会公演の「五重奏」というお芝居でしたが、
以来「サロメの純情」「谷間の女たち」「ミュージカル ザ・キッチン」と、
地人会の作品に出演していただきました。

いい芝居だったなぁ・・と思うような作品にばかり出演していらっしゃる、
稀有な、そして幸せな俳優です。
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