あじゃらかもくれん

2014年11月29日 23:59

かろうじて、
ひらがなを読めるようになった孫娘が、
メニューを広げて、勧進帳の弁慶が如く、
呪文のように献立を読み上げました。


さて、

「あじゃらかもくれん、せきぐんは、てけれっつのぱー」

この呪文をご存知の方は、余程落語がお好きとみえます。
六代目三遊亭圓生師匠がお得意とした噺「死神」であります。

わたしは、この六代目三遊亭圓生師匠の「死神」が、
一番怖いと思っています。

八百万の神々と申し、
この国には数多くの神さまがいらっしゃると謂いますが、
厄病神とか、貧乏神という有り難くない神さまもいます。
なかでも、死神というのは最も迷惑な神さまであります。

死神」という噺のストーリーですが、
冴えない男が自殺しようかと思っていると死神に出遭います。
その死神から呪文を授かり医者になれと勧められます。

長患いの病人のところへ行って、
枕元に死神がいるのが見えたら病人は死んでしまうが、
病人の足元に死神がいるのが見えれば病人は助かるから、
呪文を唱えて死神を祓って金を儲けろと言うのでした。

しかし、
欲をかいた代償に自身の命のロウソクを短くしてしまった男。
男が死神に泣いて命乞いすると、死神が身近にあったロウソクを指して、
「これを継ぎ足したらどうだ」と促します。

男は、
短くなっていまにも火の消えそうなロウソクを持って火を移そうとしますが、
怖さから手が震えて上手くロウソクを継ぎ足せないという噺です。


そのむかし、いずみたくさんの劇団フォーリーズ公演、
ミュージカル「死神」の演出部スタッフとして旅公演をしたことがありました。
死神夏木マリさんという随分色っぽい死神でしたが、懐かしいです。

ところで、
六代目三遊亭圓生師匠の「死神」の呪文は、
「あじゃらかもくれん、せきぐんは、てけれっつのぱー」であったり、
「あじゃらかもくれん、ピーナッツ、てけれっつのぱー」と、
その時々の時事に合わせて、呪文が変わりました。

さしずめ、いまでしたら、
「あじゃらかもくれん、アベノミクスかいさん、てけれっつのぱー」ってたりして・・

あまり欲をかくのは、いけません。

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