パン屋文六の思案~続・岸田國士一幕劇コレクション~

2014年04月23日 23:59

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先輩の志賀廣太郎さんが出演しているとあって、
ナイロン100℃公演『パン屋文六の思案~続・岸田國士一幕劇コレクション~』を、
かみさんと観てきました。

劇場は、事業仕分けで来年の閉館が決まった青山円形劇場です。

今回の公演は、
劇作家・岸田國士の一幕戯曲をオムニバス構成にしたものです。

80年も90年も前に書かれた戯曲とは思えない、
新鮮さと斬新さに惹かれての企画だと思いますが、
意外と岸田國士作品の魅力に接する機会は、少ないものです。

演劇を志した者ですら、戯曲を読んでいなかったり、
上演されたものを観たことがないという人も多いことでしょう。

わたしの学生時代でも、授業の試演として観たり、
代表作を数本読んだくらいでしたが、
一見して「おとなしい芝居だなぁ」程度の感想しかもてない、
貧弱な鑑賞眼しか持ち合わせていませんでした。

その当時、
演劇の純粋化を目指していたとされる、劇作家・岸田國士のことは、
わたしたちの恩師である田中千禾夫先生の師匠であることと、
文学座の創設者の一人であったという程度の認識しかありませんでした。

しかし、
この齢になって、岸田作品に接してみると、
その心情の繊細さと機微のドラマチックなことといったら、
どんな奇抜なストーリ展開や、ケレンの演出も観劣りするでしょう。
これぞ、会話劇の真骨頂というものです。


わたしも若い頃、若気の至りで、
岸田國士作品をひとつだけですが、演出したことがありました。

命を弄ぶ男ふたり」という自殺願望の男ふたりの会話劇です。
いや、いまにして思えば、芝居を安易に弄ぶべきではありませんでした。
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