藤田傳・遺作「天下御免 想定外」

2014年04月06日 17:45

藤田傳さん

1980年
今村塾を出た連中と芝居の打ち上げ。最後が朝のコマ劇場前。
蛮声一番。散ろうとしたが、この侭放置すればお巡りの世話になるか、
親を泣かせるか、女を泣かせるか、自分で泣くか。
それなら俺も一緒に泣こう、と劇団を作った。
どうせ二、三年で潰れるだろう。
色々名前の候補があったが、年号をその侭劇団名にした。
それが三十年。呆れるのみ。<藤田傳>


これは、「劇団1980(イチキュウハチマル)」の
主宰・藤田傳さんの文章です。

劇団1980」は、
映画監督の故・今村昌平さんが創設した、
横浜放送映画専門学校(現・日本映画大学)を母体とし、
今村監督の助監督だった藤田傳さんが主宰し、
横浜放送映画専門学校の演劇科卒業生を創立メンバーとする劇団です。

その藤田傳さんが、ことし3月16日に亡くなりました。81歳でした。

そして、
その藤田傳作品にこだわりつづける人たちは、他にもいたのでした。
90歳の女優・紀奈瀬衣緒さんを中心として、
20代から70代80代90歳代が揃った熟練俳優集団「きなせ企画」です。

藤田傳さんが、去年3月、「きなせ企画」に戯曲を書いて演出されたのが、
その名も「大往生」永六輔さん原作)。
藤田傳さん曰く「大往生」で往生するかと思ったらしなかったので、
福島県各地で取材して書かれたのが「天下御免 想定外」だそうです。

武蔵野芸能劇場

そしてきょう、
藤田傳さんの遺作となった「天下御免 想定外」を観に行ってきました。

藤田傳さんの作品にこだわって25年間つづけてこられた
きなせ企画公演」も、今回の公演で幕を下ろすのだそうです。

天下御免 想定外」は、
津波から逃れ、放射能に追われる寄る辺なき難民の物語。
まさに命懸け、渾身の喜劇です。

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