口跡がいい

2014年03月10日 22:24

先一昨日、3月7日の「みんな会」からこっち、
度々、頭を一瞬過ることがあります。

それを、上手く説明出来ないのでありますが、
きょう、唐突に「口跡がいいんです」という言葉が、わたしの口を突いて出ました。
きょう、コーチング・セッションを受けたときのことであります。

先日の「みんな会」の話をし、タケちゃんという人のことを話し、
先一昨日から、心が晴れない原因についてやりとりしていたときのことでした。

コーチに、
「そのタケちゃんという方は、どんな方でしたか?」
と質問されて「口跡がいい人」と答えたのでした。

この「口跡がいい」というのは、
タケちゃんの生き方と死に方を表した言い方です。

口跡」というのは、
よく落語などの話芸や、歌舞伎役者の声色や台詞の言い回しなどを指し、
発声や滑舌などの物言う術、また、声の質や、声の高い低いなどを云います。

古来、歌舞伎役者は、一声、二顔、三姿などと謂われるほど、
口跡が重要視され、顔(或いは振り)より、姿より優先されました。

その「口跡がいい」ということと、
タケちゃんの生き方と、死に方に合点がいったというのは、
一体、どういうことでしょうか?

それを、考えてみますと、
口跡は、後に残る余韻と云えるかもしれません。

そこで、
タケちゃんの生き方や死に方にも、
口跡」ということが、重なるんでありますよ。

上手く説明は出来ません。
しかし、生きていたときのことや、死に方や、死んだ後のことを思い出すと、
タケちゃんくらい、気の置けない死人も少ないでしょう。

死んでまで、これほど、
わたしたちを慰め、労り、笑わせてくれる人はいません。

いつでも、耳をすませば、
タケちゃんの口調が、聴こえます。

あの笑い声が、聴こえます。

トントントンと、切った啖呵が聴こえます。

まことに、口跡のよい人でした。
それは、とりもなおさず、生き方が潔かったことともつながります。

ホントは、それほど簡単なことじゃなかったでしょうが、
でも、そんな葛藤を露ほども見せずに、タケちゃんは逝きました。

わたしも、そんな余韻を遺して、そんな口跡を遺して逝きたいものですが、
わたしには、そんな器量がありません。

それよりも、わたしにとっては、
わたしが先か、かみさんが先かが最も重要です。

結婚当初は、かみさんを看取って、
葬儀や法要の一切をやり、落ちついたところで、
わたしが、跡を追って死ぬということが理想でありましたが、
いま考えると、わたしが先に逝き、かみさんは、その後ゆっくりしてから、
今生と別れるのが、いいんじゃないかと思い直しました。

スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://coachhide.blog73.fc2.com/tb.php/1920-58127017
    この記事へのトラックバック


    最新記事