プロトコール

2014年02月20日 21:02

コート

杉下右京は、他人の家の中でもコートを脱ぎません。

わたしは、
以前からこの一見失敬な振舞いが気になっておりました。

杉下右京といえば、
東京大学法学部卒業という学歴だけでなく、
あらゆる学問や文化にも造詣が深い人物ですから、
コートも脱がずに人の家に上がって、コートを着たまま着席していることに、
違和感を感じていたのです。

しかし、
こういう場面が頻繁に描かれていることから、
いくらなんでも、毎回演出家がうっかりしているとは思えず、
調べてみましたら、意図的な演出だったことが判りました。

杉下右京は、
大学を卒業後に渡英し、3年間スコットランドヤードで研修を受けています。
したがって、イギリス仕込みのマナープロトコールを身につけているために、
他人の家に行ったときには、家人から勧められるまでコートを脱ぎません。
英国では、コートを脱いで家に入るのは、長居することを表す行為とされ、
かえって失礼にあたるというのです。

刑事である杉下右京が人の家を訪ねるのは、
ほとんどの場合、捜査を目的にしているワケですから、
「わたしは、それほど長居はしませんよ」という気持ちを表しているのでしょう。

コート以外にも、
或る邸宅にお邪魔したときのことです。
スーツのポケットのフラップが、ポケットの中に入っていることを指摘され、
「これ、わざと中に入れていらっしゃるの?」と訊ねられたときに、
「ポケットのフラップは本来、雨でポケットの中のものが濡れぬよう、
 屋外では外に出して、屋内では中にしまっておくものだと聴きました」
このように応えていた記憶があります。

杉下右京は、このようにプロトコールを尊重する性格なのでしょう。


まぁ、こうした雑学も、このドラマの楽しみ方なのですが、
わたしは、このドラマ以外のドラマを、ほとんど観ませんけれど、
このドラマは、ハマったドラマの一つです。

ところで、
杉下右京が紅茶を注ぐときに、ポットを高く持ち上げてカップに注ぐのは、
熱い紅茶を早く飲みごろにするために、冷ましているのだという説がありますが、
別に英国流ではないようですよ。

なんでも気になるのが僕の悪い癖・・

紅茶
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