「幸福な職場」

2014年02月06日 23:59

お風呂でお絵描き

うちの孫娘には、
自宅の風呂場でお絵描きをして楽しむという習慣があります。
風呂場の壁や鏡などをキャンパス代わりにしているのです。

そんなことが可能な筆記具があるのですが、
壁や鏡に描いても、濡れたもので拭いたり水で洗えば簡単にとれるので、
汚れません。

その筆記具は、「キットパス」といいます。
「日本理化学工業株式会社」というメーカーが作っています。

「日本理化学工業株式会社」という会社は、
元々、粉の出ないチョーク(ダストレスチョーク)のパイオニアで、
日本で使われているチョークのシェアを3割程度占める企業です。

その「日本理化学工業株式会社」は、
従業員の約70%を知的障がい者で占めるという特徴を持つ企業でもあります。
障がい者の雇用を促進させる法律があるからでも、慈善活動でもありません。
障がい者を雇用することで得られるものが、大きいからなのでした。
知的障がい者を積極的に雇用するようになって、ことしで55年が経っています。

昭和34年(1959年)、「日本理化学工業株式会社」が、
たぶん日本で初めて、障がい者の雇用を始めたときのエピソードを基に、
創作されたお芝居を、きょう観てきました。

幸福な職場」というお芝居です。


ところで、
初めて知的障がい者の雇用を決めたあとでも、
当時の社長・大山泰弘氏には、ひとつの疑問があったのだそうです。

障がいをもつ従業員たちは、福祉施設にいる方が楽なのに、
なぜ苦労してまで働きに来るのかしら、という疑問でした。

そこで、ある法事の席で会ったお坊さんにその疑問を投げかけると、
次のような答えが返ってきたのだそうです。

「人間の究極の幸せとは、
 人に愛されること、褒められること、役に立つこと、必要とされること、
 この4つでしょう?
 人に愛されることは、福祉施設でも味わえますが、それ以外の3つは、
 働くことを通じて叶えられる幸せなのではないでしょうか。」

そこで、大山社長は、
「人間の幸せは人に必要とされて働き、自分で稼いで自立すること。
 そういう場を提供することが自分のできることではないか」と考え、
障がい者を多数雇用することに踏み切ったのだそうです。

キットパス

劇団東京フェスティバル公演「幸福な職場

作・演出は、このブログでもお馴染のきたむらけんじさん。

出演は、
岡田達也菊池均也桑江咲菜土屋史子滝寛式朝倉伸二という才色兼備の面々。

スタッフは、
舞台監督/佐藤秀憲、加藤唯、青木規雄
照明/たなか一絵 照明操作/長澤宏朗
音響/香田泉 音響操作/福西理佳
美術/渡辺佳子
制作/新居朋子
といった多士済々。

日程と開演時間は、
6日(木)15:00/19:30
7日(金)19:30
8日(土)14:00/18:00
9日(日)14:00
10日(月)19:30
11日(火祝)13:00/17:00
12日(水)14:00
※受付開始は開演の40分前、開場は30分前です。

劇場は、下北沢の「駅前劇場」です。

ところで、このお芝居を創った人たちにとって、
この劇場やお稽古場は、きっと幸福な職場だったことでしょう。

幸福な職場
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